岩本勉氏 昭和には“死球サイン”が実在「背いたら2軍落とされる」 里崎氏「舐められたら終わりなので」

[ 2023年4月8日 21:35 ]

元日本ハムの岩本勉氏
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 元日本ハムの岩本勉氏(51)が8日放送のフジテレビ「ジャンクSPORTS」(土曜後5・00~)に出演。過去のプロ野球界における“報復デッドボール”について語った。

 番組は「昭和のスポーツ遺産 プロ野球編」の後半として放送。先週に引き続き今の時代では考えられないような昭和プロ野球の逸話の数々が披露される中、岩本氏が「いまや報復のデッドボールとか許されない時代です。でもかつては激しかったじゃないですか?僕らは最後の名残りがあった時代を過ごしてるんですよね。皆さんも経験あると思うんですけど、それぞれどんなサインだったのかなと。特にキャッチャーの人が被害を受けていると思うんですよ。今だからこそ話せる答え合わせをしようかと思いまして…」と、過去のプロ野球界で存在していた“当てろのサイン”が実在していたことを証言。

 MCの浜田雅功から「あなたも当然当てにいったの?」と聞かれると、岩本氏は「僕は実際サインが出たのは1回です。1球目当たらなかったんです。それでそのサインで当たれなかったら、もうお前みたいなチキンハート使えないぞ!と2軍に落とされるぐらい、チームの意に背いたぐらいの“懲罰”が待ってるんですよ」とコメント。続けて「それぐらいチームとして行け(当てろ)!!というのが絶対的な条件だった。それに加減すると当たらないんですよピッチャーって。でもこのままやったら怒られるなと思って、ごめんなさいで思い切り行きました」と実体験を明かした。

 これに昨季限りで現役を引退した糸井嘉男氏は「僕も2軍で投手してた時にありました。佐々木(主浩)さんは一球で仕留めていたかもしれないですけど、僕はコントロール悪かったんで(当てるまで)5球かかりました」とコメント。

 一方、浜田から「でも星野さんの場合は報復にはならないでしょ?」と振られた、星野伸之氏は「サインは出なかったんですけど、当てろのミーティングには入ってましたよ。上田監督から“お前の球は痛くないからいけるやろ”って言われました」と冗談交じりに話した。

 この“報復デッドボール”のサインに関し、現役時代は捕手として活躍した里崎智也氏は「もちろんありますよ。僕はデンジャラスサインって呼んでました。バンバン出しますよ。舐められたら終わりですから。あとベンチで言ってます。次の回のあいつ“絶対当てろ”とか」と告白。同じ捕手の谷繁元信氏も「ありました。僕らは大洋時代A投球って言われてました」と明かした。

 ここで浜田が「ジャイアンツもあったんですか?」と尋ねると、元巨人の斎藤雅樹氏は「当てろのサインはないですね」とコメント。共演者の元野球選手達から「エーーーーー!!」と驚きの声が上がると、斎藤氏は「それこそベンチで次コイツに行くぞ!!みたいなのはありましたけど…」と補足していた。

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