広島・大瀬良 マツダでの巨人戦10連勝も反省「次はいい形で勝っていけるように」

[ 2023年4月8日 06:55 ]

セ・リーグ   広島4―2巨人 ( 2023年4月7日    マツダ )

<広・巨>4回、粘投する大瀬良(撮影・平嶋 理子)
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 広島は7日、巨人戦に4―2で勝利した。先発・大瀬良大地投手(31)が6回7安打2失点の粘投で今季初勝利。毎回走者を背負う苦しい投球となったが、要所で踏ん張ってマツダスタジアムでの巨人戦は自身10連勝となった。打線は3回に西川の左前適時打、デビッドソンの右犠飛で逆転に成功。6回には代打・堂林にダメ押しの1号ソロが飛び出し、チームを今季初の連勝に導いた。

 大瀬良がマウンドでほえた。3―2の6回2死二、三塁。ブリンソンを空振り三振に仕留めると、自然とガッツポーズが飛び出した。魂がこもった気迫の110球だった。6回7安打2失点の粘投。今季2度目の先発で待望の23年初勝利を手にした。

 「球数を考えても最後(のイニング)かなと思ったので、何としても抑えて(ベンチに)帰りたいと思っていた。出せる力を出しました」

 立ち上がりから毎回走者を背負う苦しい投球だった。先制点の援護を受けた直後の2回は下位打線に3連打を浴びて一時逆転を許した。結果的に3者凡退は一度もなかった。「ボールは悪くなかったが、追い込んで、決めにいく球が一番甘くなってしまった」。降板後には反省点を口にした。それでも最後までリードは守った。

 プロ9年目の昨季は8勝9敗と悔しい結果に終わった。挽回を期す今季は体重の維持に着目。その狙いは球威の向上だ。実は2桁勝利を記録していた17~19年頃の体重に近づける努力をしていた。

 「(今の)体重は93、94キロくらいで維持している。(シーズンに入って)痩せるのだけは避けたいと思っている。多少増えるのはいいが、痩せないように食事の内容も管理しながらやっている」


 昨季は登板日が近づくにつれ、エネルギー源となる炭水化物の量を増やしていた。しかし、シーズン中に体重は減少。“ガス欠”となり、6月以降はわずか3勝(7敗)と苦しんだ。その経験から、今年は毎食、白飯の量を増やした。去年の約2倍にあたる茶わん2杯を欠かさずに食べ、体調管理を徹底。この取り組みが早くも結果に表れた。この日は100球を超えても、直球は最速145キロを計測するなど、決して球威は衰えなかった。

 その右腕でチームを今季初の連勝へとけん引。自身にとってはマツダスタジアムでの巨人戦は10連勝だ。「次はいい形で勝っていけるように頑張っていきたい」。本拠地でのGキラーとして、そしてエースとして、この先も結果で威厳を示していく。 (長谷川 凡記)

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