東大が開幕戦で大健闘 130キロで強打者封じる「魔術師」鈴木健が好投「かなり自信がついた」

[ 2023年4月8日 14:31 ]

東京六大学野球春季リーグ戦   東大2―3明大 ( 2023年4月8日    神宮 )

<明大・東大>力投する東大の先発・鈴木健(撮影・木村 揚輔)
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 東大が開幕戦で明大と熱戦を演じた。延長10回にサヨナラ負けを喫したが、昨年の春、秋のリーグ戦優勝校に対して2―3の接戦。エースの最速142キロ左腕・鈴木健投手(4年=仙台一)が7回を7安打1失点の好投を見せた。

 「球速自体はそこまで出ていなかったんですけど自分の持ち味の制球力というか、真っすぐも変化球も丁寧に投げることができた。非常によかったと思います」

 1メートル85、86キロの大型左腕。キャッチボールのような力感のないフォームから繰り出す130キロ台の直球、カットボールを軸に粘りの投球を続けた。

 明大の3番・宗山、4番・上田はリーグを代表する強打者。その2人をノーヒットに封じて流れに乗り「やはり(アマチュア野球の)日本を代表するバッターだと思っているので、四球でもいいくらい厳しく攻めた結果、良いところに決まってくれた」と振り返った。

 昨秋までのリーグ戦成績は21試合の登板で0勝2敗。いきなり強敵相手に結果を出し「投げたいところに投げられた。かなり自信がついたと思う」。そして「この先も自分が先発して試合をつくれれば勝ちがついてくると思います」と前を向いた。大久保裕監督代行は「上手く打ち取ってくれていた。戦える形ができた」と手応えを語った。(柳内 遼平)

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2023年4月8日のニュース