阪神・岡田監督 浜地の配置転換示唆 決勝被弾に「今のままじゃ、ちょっとしんどいかも分からん」

[ 2023年4月8日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神1―3ヤクルト ( 2023年4月7日    甲子園 )

<神・ヤ>9回、選手交代をつげる岡田監督(撮影・岸 良祐)
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 阪神は勝ちパターンの一角を占める浜地が打たれた。同点の8回に山田に2ランを浴びた。高めに甘く入った149キロを、バックスクリーンへ運ばれた。これが決勝点。試合後、岡田監督は配置転換を示唆した。

 「この間もそうやったけど、決めにいく時、高いやろ。ボールがなあ。ちょっとこれは考えなあかんな。今のままじゃ、ちょっとしんどいかも分からん。去年、あれだけ頑張ったから、開幕からそういう形でずっと使ってたけど、ずっと悪いもんな」

 昨季52試合に投げて防御率1・14、22ホールドポイントを挙げた右腕の実績を買って、今季は終盤の勝負どころを任せてきた。しかし、ピリッとしない。4日の広島戦でも1点リードの8回に同点とされたばかりで「(それから)2日空いたからな。ちょっとは切り替えてやるかと思ったけど」と嘆き気味だった。

 ただ右腕の被弾が敗因の一つになったものの、そもそもの原因は打線にある。6回まで投げた相手先発・小川の前にわずか1安打。その1本も、初回、近本の平凡な右飛をサンタナが打球を見失ったことで生まれた幸運な三塁打だった。この日でチーム防御率0・73となったヤクルトの強力投手陣の前に完全に沈黙。自慢の采配を振る機会もなく「(0―3で敗れた6日の)広島のところからみんながピタッと止まってしもたもんな。広島ではチャンスをつくって一本が出なかったけど、今日はチャンスもそんなにつくれんかったしな」と悔やんだ。

 08年9月29日以来5303日ぶりにタテジマのユニホームを着て甲子園で指揮を執り、勝利を狙った一戦は、本塁が予想以上に遠かった。「ちょっとな、打つ方が頑張らんとな」。悪天候にもかかわらず、4万2465人が入り、8日の前売りチケットも完売。ファンの期待に応えるためにも、打線は花冷えしている場合ではない。(倉世古 洋平)

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2023年4月8日のニュース