広島・堂林 初打席代打弾!!「とにかく打ちたい。その気持ちだけ」

[ 2023年4月8日 06:55 ]

セ・リーグ   広島4―2巨人 ( 2023年4月7日    マツダ )

<広・巨>6回、代打・堂林は本塁打を放つ(撮影・西川祐介)
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 今季初出場、初打席でのひと振りがチームの連勝をグッと引き寄せた。広島・堂林が代打で貴重な今季1号ソロ。大瀬良、デビッドソンと並んだお立ち台で今季初勝利を挙げたエースから感謝され、笑顔がはじけた。

 「頑張っていた大地の代打で(今季の)初打席。とにかく打ちたい。その気持ちだけで打ちました。(当たりは)完璧でした」

 1点優勢の6回2死で大瀬良の代打に指名された。1ボールから2番手・大江が投じた外角直球を空振り。これが呼び水となり、3球目の甘いスライダーを振り抜くと、放物線を描いた打球は左翼席へ吸い込まれた。

 「(2球目の)空振りで力が入っていると感じ、我に返ることができた。力が抜けてベストスイングができたかな…と。最高の追加点になってよかった」

 昨年7月17日の巨人戦(東京ドーム)以来、通算5本目となる代打アーチ。代打成績は特筆ものだ。昨季は起用36回で33打数10安打、3本塁打、8打点。打率・303を誇る。「代打の極意なんてない」と笑うが、1打席勝負で研ぎ澄まされる集中力が光る。

 今春オープン戦は打率・095。7番・右翼でスタメンに名を連ねた5日の阪神戦は雨で中止となり、今季初出場は幻に終わっていた。「いつもなら雨はうれしいけど、一昨日はうれしくなかった。悔しかった」。その思いをバットに乗せた。

 「彼に言った。“かっこいいじゃん”と。オープン戦の率は残っていないけど、内容はよかった。大きな本塁打になった」。現役、評論家時代を通じて堂林に打撃の助言を惜しまなかった新井監督は、連勝に貢献する“愛弟子”の代打アーチに目を細めていた。

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2023年4月8日のニュース