【甲子園】国学院栃木 昨夏王者の智弁和歌山を撃破 柄目監督「選手が強気で攻めてくれた」

[ 2022年8月13日 16:19 ]

第104回全国高校野球選手権大会・2回戦   国学院栃木5―3智弁和歌山 ( 2022年8月13日    甲子園 )

<国学院栃木・智弁和歌山>智弁和歌山を破り喜ぶ国学院栃木ナイン (撮影・亀井 直樹)
Photo By スポニチ

 37年ぶり2回目出場の国学院栃木が昨夏王者で5大会連続26回目出場の智弁和歌山(和歌山)と対戦。11安打を放って5-3で勝利し、夏の甲子園2勝目を挙げた。

 打線は初回、2死から3番・槙本、4番・平井の連打と四球で満塁に6番・長田の左前適時打で2点を先制した。2-3と逆転を許した6回には先頭安打から4番・平井の左翼線適時二塁打で同点。さらに一、三塁には長田の左越え適時二塁打で勝ち越した。8回には先頭・平井の左越え本塁打でリードを広げた。

 投げては先発・中沢が2回に同点を許したが、続く3回から平井へとスイッチ。4回からは中川、6回からはエースの盛永が登板、1点を許して勝ち越されたものの、その後を抑えて打線が逆転し逃げ切った。

 国学院栃木は直近で出場した甲子園は00年と18年の選抜だったが、いずれも智弁和歌山に敗退しており、リベンジを果たした形となった。

 国学院栃木の柄目直人監督は昨夏王者を倒しての16強に「選手たちが強気で攻めてくれたもんですから」と笑顔。「1回戦、勝利した後に大分時間をいただきましたので、選手たちとしっかりと戦い方を確認して練習を積んで、そのまま披露することができました」と手ごたえを口にした。

 5回までに3人の投手を継投したが「盛永にいい形でつなぎたいと、ショートイニングになりましたけれども、1球1球心を込めて、全力で投球しなさいというプランで5回までは何とか盛永以外の投手で6回からは盛永で行こうと決めて、試合に臨みました」と説明。

 先発の中沢については「左投手で特徴のあるスライダーを持ってますから、自信を持って投げなさいということで送り出しました」とし、平井については「この大会平井は本当に気持ちも充実してますし、投手としてもマウンドが似合うようになってきてますので、一番いいところでマウンドに上げたいなという気持ちはありました」と振り返った。

 6回からの盛永の登板については「理想以上の展開を選手たちが作ってくれましたので、盛永も安心して自分の投球ができたと思います」。盛永は8回2死満塁の危機をしのいだが、「ピンチになるほど力を出す、そういう男ですので、非常に心強いです」と称えた。

 打撃では長田が先制、勝ち越し適時打。「長田は練習も一生懸命やってましたので、野球の神様が長田に降りたんじゃないかなという感じがしますし、また次の試合も期待できると思います」と笑顔。平井のダメ押し本塁打については「よく打ちましたよね。意外でしたね。でも本人は狙っていたそうです」と驚きを口にした。

 これで夏2勝目。「次もしっかりと準備をして、選手たちと戦い方を確認しながら、戦い方を決めて、次も全員で戦いたいと思います」と前を見据えた。

 

続きを表示

この記事のフォト

2022年8月13日のニュース