ソフトバンク 連勝3でストップ 先発・杉山制球定まらず4回1/3を3失点 オリ・吉田正に2被弾

[ 2022年8月13日 04:45 ]

パ・リーグ   ソフトバンク3―6オリックス ( 2022年8月12日    ペイペイD )

<ソ・オ>初回、吉田正に2ランを浴びる杉山(撮影・岡田 丈靖)             
Photo By スポニチ

 連勝ストップ…。ソフトバンクは12日、オリックスに3―6で敗れた。初回に今宮健太内野手(31)の適時二塁打などで3点を挙げて逆転に成功。だが、先発の杉山一樹投手(24)が吉田正に2発、2番手・泉圭輔投手(25)が紅林に勝ち越し2ランを浴び、逆転負けを喫した。連勝は3で止まり、首位・西武とのゲーム差は1・5に広がった。 

 単調な投球で痛打を浴び、投球のリズムも悪かった。先発・杉山は4回1/3を3安打3失点で今季自身ワーストの6四球。チームの連勝も3で止まり、右腕は「逆転してくれた野手の方、チームに申し訳ない」と肩を落とした。

 藤本監督は「あれだけ真っすぐ投げたら(最速)160キロでも打たれますよ。甲斐も変化球を投げさせようとするが(ストライクが)入らない。考えられない配球だった」と試合後、あきれ気味に話した。86球のうち直球が58球。スライダー、フォーク、カーブの変化球は28球で、半分の14球がボールと制球が定まらなかった。

 初回に投げた17球全てが直球で、10球目の直球を吉田正に捉えられると先制の右越え2ランとなった。3回途中から走者のいない場面でもセットポジションで投げたが、制球難は改善されない。3―2の5回1死での対戦ではカウント1―2からの4球続けたスライダーを仕留められ同点ソロとなった。「一番警戒しないといけないバッターに打たれた。もっと慎重になるべきだった」と杉山。3試合連続の被弾で、今季3度目の1試合2被弾とまた一発に泣いた。

 先発陣の苦しい台所事情は続く。新型コロナウイルス感染で離脱中のエース千賀は1軍復帰が9月になる見通し。精巣がんの疑いで手術を受けた大関の復帰の見通しは立っていない。23~29日には7連戦が控えており、藤本監督は「誰をはめるか頭が痛い」と悩みが深い。「今こっちにいるメンバーで先発つくらないとしょうがないよ」と指揮官は表情を暗くした。

 この日、首位・西武が勝ったため1・5ゲーム差に広がった。さらに3位・オリックスも1ゲーム差に接近と厳しい戦いが続いている。(井上 満夫)

 《千賀1軍復帰は9月に》千賀の1軍復帰が9月になる見通しとなった。4日に新型コロナウイルス陽性判定を受けた右腕について、斎藤投手コーチは「15日が(隔離から)明ける日。PCR検査(の陰性)で練習を始められるが、熱も高かったし(8月の残り)2週(での復帰)はちょっときついんじゃないか」とした。

続きを表示

2022年8月13日のニュース