【甲子園】“1球ごと打席入れ替え”有田工・山口洸 夏も甲子園で披露 聖地どよめき ネットも「面白い」

[ 2022年8月13日 08:52 ]

第104回全国高校野球選手権大会2回戦   有田工―浜田 ( 2022年8月13日    甲子園 )

<浜田・有田工>4回、右打席に立つ有田工・山口洸(撮影・井垣 忠夫)
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 佐賀大会で“1球ごとに打席を入れ替えるスイッチヒッター”としてインターネット上などで話題を集めた有田工・山口洸生(3年)が、夏の甲子園でもその姿を披露し、聖地を沸かせた。

 浜田戦に「8番・二塁」でスタメン出場し、迎えた4回1死走者なしからの第2打席。重心を下げた独特なフォームで構えると、浜田の左腕先発・波田に対し、1球目は右打席に入り、バントの構え。続く第2、3球目で左打席に入ると、第4球目に再び右打席に戻り、7球目を打って遊ゴロに終わった。

 全国舞台での珍しい光景に、スタンドからもどよめき。今年3月のセンバツでも披露しているが、ネット上では「様子をみながら右打席と左打席を入れ替え。面白い」「相手ピッチャー、投げにくそう」「器用」「初めて見た」などの声が上がった。

 四球で出塁した2回の第1打席は、4球すべて右打席に入った。

 元々は右打ちだったが、昨秋に両打ちへと転向。1球ごとに打席を替えることについては「投手からしたら、左右の打席で目線が変わってくるので」との狙いがあると明かす。7月24日に行われた佐賀大会準決勝でも披露し、ネット上で「初めて見た」など話題になったほか、動画はMLB公式サイトでも紹介されていた。

 試合後、打席を入れ替えた場面について「最初は1球ごとに打席を代えて、四球とかで出塁しようと思ったんですけど、審判さんたちから1球ごとはやめてくれ、ここの場面ではみせるところじゃないといわれたので」とコメント。公認野球規則上は問題ない行為であり、「1球ごとでは代えられなかったですけど、自分の持ち味を発揮できてよかった」と振り返った。県大会で話題になったことには「アンチコメントを見て、もう1回してやろうという気持ちでした」といい、試合には敗れたが「とにかく春夏(甲子園に)来られて感謝しかないですし、ここで終われてよかったと思います」と笑顔で話した。

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