落合博満氏 日本球界で独立リーグが担う役割「原点に帰って、野球の練習に取り組む必要はある」

[ 2022年8月13日 15:35 ]

落合博満氏
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(68)が13日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」で独立リーグの試合を初解説した。

 同日に行われた愛媛マンダリンパイレーツと徳島インディゴソックスの一戦を、自身のYouTubeチャンネルと愛媛マンダリンパイレーツ公式YouTubeチャンネルにて同時実況生中継。落合氏が独立リーグの解説を行うことは初めての試みとなった。

 NPBに過去63人もの選手を送り込んでいる四国アイランドリーグ。日本球界で独立リーグが担う役割について、落合氏は「ドラフトに漏れた人らが、もう1回プロを目指して入ってくるという組織。きょうのメンバー見ていれば、みんな若いでしょ?夢をもう1回追いかけて、ここに集まったメンバーなんでしょうから、NPB入るためには何をするべきかってことをもう1回、原点に帰って考え直して野球の練習に取り組む必要はあると思う」と語った。

 続けて、「プロを目指しているっていうのは、足が速いか、肩が強いか、長打力があるか、速いボールを投げられるか、それを3つ4つ持っていればそれはレギュラーになれるでしょうけども」と前置き。その上で「今のプロ野球の状況からいけば、1つでも長けたものがあれば1軍のベンチに置いておこうかというようなことはあるでしょうから、彼らに求めるのは60点なら60点の平均点よりも、突出したものが何か一つあるというような。それに磨きをかける方がNPBに入る近道なんだろうなとは思います」とアドバイスした。

 監督を務めていた頃の選手起用について、「平均点が80点、90点あればそれに越したことはないけど、普通に60点くらいであれば80点、90点くらいの秀でたものがある方が使いやすいのは使いやすい」と振り返っていた。

 ◇愛媛マンダリンパイレーツ プロ野球独立リーグ・四国アイランドリーグplusに所属する愛媛県の野球チーム。2005年に発足。独立リーグ日本一を決めるグランドチャンピオンシップで優勝した経歴を持つ。22年前期公式戦は4位。ホームは坊っちゃんスタジアム。

 ◇徳島インディゴソックス プロ野球独立リーグ・四国アイランドリーグplusに所属する徳島県の野球チーム。2005年に発足。リーグ総合優勝5回、グランドチャンピオンシップでは3回の優勝。NPBドラフト会議での通算指名者数(育成選手を含む)は2021年現在で21人。9年連続ドラフト選手を輩出している。22年前期公式戦は2位。ホームはむつみスタジアム。

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