天理・戸井 巧打も美技に阻まれ「海星の方が守備も一枚上手だった」 プロ志望届提出へ

[ 2022年8月13日 04:01 ]

第104回全国高校野球選手権第7日・2回戦   天理2―4海星 ( 2022年8月12日    甲子園 )

<天理・海星>敗れた天理ナインが甲子園をあとにする(撮影・岸 良祐)
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 起死回生の同点打には、もうひと伸び足りなかった。

 2点劣勢の8回2死満塁。天理・戸井零士が、この打席から投入された海星のエース・宮原明弥のスライダーをバットの先で拾う。二塁頭上を舞った白球は、峯蒼一郎の決死のダイビングキャッチに阻まれた。

 「気持ちで当てに行った。海星の方が守備も一枚上手だった」

 2回2死一、二塁で放った大飛球も、中堅・河内夢翔の好捕に遭った。「1点を取り切れなかったのが敗因」。王手をかけていた甲子園春夏通算80勝はならず、主将として責任を背負い込んだ。

 この日、奈良大会決勝で戦った生駒の熊田颯馬主将をはじめとする3年生15人が、アルプススタンドから応援していた。敗れはしたが「全力プレーで伝わるものがあればいい」とほほえんだ。

 プロ注目の大型遊撃手として、今夏は2試合で8打数4安打。ネット裏のスカウト陣へのアピールに成功した。戸井はプロ志望届を提出する意向を示し「楽天の浅村選手のようになりたい」と宣言。新たな夢へ向かって、再び走り出す。(八木 勇磨)

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2022年8月13日のニュース