阪神・西勇 悔やまれる2死からの失点 今季最多132球力投も「最後まで粘り切りたかった」

[ 2022年8月13日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神0―4中日 ( 2022年8月12日    京セラD )

<神・中>8回、木下に2点本塁打を浴び、悔しげな表情でベンチに戻る西勇(撮影・北條 貴史)
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 阪神先発の西勇は8回7安打4失点(自責3)で7敗目を喫し、7月6日の広島戦から続いていた自身の連勝も4でストップ。今季最多132球の力投も報われなかった。

 「(8回は)任せてもらったイニングだったので、最後まで粘り切りたかったです。また次回頑張ります」

 初回は2死から阿部、ビシエドに連打を浴びると一、二塁となり、平田には右前へ運ばれ先制点を献上した。続く木下の三ゴロも糸原の適時失策で立ち上がりから2点を失った。ミスが絡んでの失点で嫌なムードが漂ったが、すぐに本来のリズムを取り戻した。2回以降は持ち味の制球力を駆使して、7回までは無失点に抑えた。

 球数が100球を超えてもマウンドに立ち続けた。しかし、8回に勝負が決する一撃を浴びた。2死から平田に中前打を打たれると、続く木下に低めのチェンジアップを左中間席に運ばれる2ランを被弾した。

 7月は4試合に登板して3勝負けなしで、防御率0・66と無双。3年ぶり3度目となる月間MVPを獲得した。8月の初登板となった前回5日の広島戦も5回1/3を2失点にまとめ、勝利を手にするなど、頼れる働きを見せてきた。この夜も初回に2失点しながら、辛抱強く投げ抜いた。

 矢野監督からは「(西)勇輝は頑張っている」と評価された一方で「苦しい状況だから、無駄な点とかをやっぱりやらないようにしていかないと。そういうところも敗因かな」と注文もつけられた。この日はいずれも2死からの失点だっただけに防げた部分もあったのは確かだ。攻撃陣の主力を欠く状況で、通算109勝を誇る右腕に求められるものも大きくなる。厳しい戦いを強いられる中、次こそは結果で威厳を示す。(長谷川 凡記)

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2022年8月13日のニュース