鶴見大付・森川　元プロ加藤監督の教えで初完封、楽天でプレーした下手投げが横手投げ右腕の才能引き出した

第104回全国高校野球選手権神奈川大会・3回戦   鶴見大付7ー0神奈川工 （ 2022年7月16日    俣野公園 ）

＜鶴見大付・神奈川工業＞公式戦初完封勝利を挙げた森川（撮影・亀山　彩香）
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　サイド右腕が最後の夏を迎え、成長著しい姿を見せつけた。鶴見大付の森川翔梧（3年）が8回参考ながら、公式戦初完封を達成。創部以来最高成績となる4回戦進出に導いた。

　「球が上に抜けないように低めを意識した」。試合開始前から雨が降り続け、マウンドがぬかるむ悪条件。それでも切れのある直球を低めに集め、神奈川工を4安打2四死球で1点も許さず、8回コールドで決めた。

　横手投げは、専大松戸（千葉）出身のDeNAのルーキー右腕・深沢を手本にしているという。さらに、楽天で投手としてプレーした加藤正志監督も現役時代はアンダースローだった。指揮官は「僕とは少しタイプが違うが、野球で培ってきた大事な部分は2年間、ずっと教え続けてきた」と振り返り「四球を出さなければ完投できる投手。その結果が今日に出たかな」と教え子の初完封を喜んだ。

　今夏の目標はベスト16。森川が横手から鋭く腕を振り続ければ、目標は現実になる。（亀山　彩香）