“稲村さんが一番ガチ” 生放送後に練習直行…タレントが5人制野球日本代表を目指した舞台裏

[ 2022年7月17日 22:47 ]

<ベースボール・ファイブ日本代表決定戦最終日>味方の好守に笑顔を見せる東京ヴェルディ・バンバータの稲村
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 タレントと日本代表選手を兼ねる“二刀流”が誕生した。男女混合5人制の手打ち野球「ベースボール・ファイブ(B5)」で初となる日本代表決定戦の最終日は17日、東京都新宿区の三角広場で行われ、タレントの稲村亜美(26)を擁する東京ヴェルディ・バンバータが優勝。決勝で5STARsを3―2で下し、第1回アジア杯(8月、マレーシア・クアラルンプール)出場が決まった。

 稲村は新アーバンスポーツB5の初代日本代表を目指し、約1カ月前から必死に練習した。野球の経験はあったが、B5を始めた当初はバットを使わない手打ちに苦戦。何度も一人で壁に向かって打ち込んだ。その取り組む姿は真剣そのもの。河野健太郎監督(22)ら東京ヴェルディ・バンバータのメンバーたちが「稲村さんが一番ガチです。誰よりもやる気があるんです」と語るほどだった。

 チームは6月上旬に結成された。スポーツブランディングデザインや総合野球事業を手掛ける「アマダナスポーツエンタテインメント」で代表取締役社長を務める“クマカン”こと熊本浩志氏がメンバーを招集。6月7日から毎週1回、全体練習で調整してきた。

 全体練習の日程は稲村を中心に決めることが多かった。稲村がトークアプリのLINEで「この日、練習に行けます!」と積極的に呼び掛けたという。「皆さんがスケジュールを合わせてくれた」と感謝した稲村。時にはラジオ番組の生放送を終えた後、練習に直行することもあった。

 この日の決勝には「5番・ミッドフィルダー(二塁ベース付近を守る中間野手)」で出場し、1―2の初回2死二塁の第1打席で同点打をマークするなど、手打ちでも“神スイング”を披露。練習の成果は確かに発揮された。優勝が決まると、チームメートと喜びを爆発させ「まさか、自分の人生で日本代表を背負うとは思わなかった」と声が弾んだ。

 今後は本業のタレントとの“二刀流”挑戦となる。「どうにかします!アジア杯でも勝ち上がっていきたい」。稲村はアスリートの目つきでアジア頂点を見据えていた。

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2022年7月17日のニュース