広島・長野「2軍で太陽を浴び」復調 夏男が大暴れ!!12年以来の2打席連発で2位浮上導いた

[ 2022年7月17日 04:45 ]

セ・リーグ   広島11-4巨人 ( 2022年7月16日    東京D )

<巨・広>3回、満塁弾を放ち(左から)坂倉、秋山に迎えられる長野(撮影・光山 貴大)
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 広島・長野久義外野手(37)が16日の巨人戦で2発5打点と大暴れし、5月16日以来の2位浮上に貢献した。2回に放った先制の1号ソロが決勝弾となり、3回に14年9月6日のヤクルト戦以来、自身4本目の満塁弾を決めた。2打席連発は12年7月12日の広島戦以来2度目。16安打11得点の大勝を呼んで、巨人戦2連勝に導いた。 

 長野は14日間の2軍調整を経て、輝きを取り戻した。復調の要因を問われても「(2軍で)太陽を浴びたこと」とけむに巻く。それでも、バットは雄弁だ。スイングに切れ味が戻り、長野らしい乾いた打球音が本調子であることを示していた。

 始まりは2回。アンドリースのチェンジアップを振り抜き、68打席目での今季1号を左翼席に着弾させた。そして、3回無死満塁で戸根の外角直球をバックスクリーンに運んだ。自身4本目の満塁弾。「感触は覚えていないけど、フェンスを越えてくれてよかった」と淡々と振り返った。

 夏男と呼ばれてきた。気温の上昇とともに、成績も上がった過去が由来だ。今年も夏に入って状態が上がってきたとはいえ、復調は気温のおかげではないだろう。打率・167と不振から抜け出せずに6月28日に降格した。「若い選手と一緒に泥んこになりながら、どんどん走って、バットを振った」。開幕から主に代打として起用されてきた中、2軍で先発出場を続けて体の切れを取り戻した。「狙い球をしっかりと絞れている」と打席での本来の感覚も戻った。

 初めての満弾も東京ドームだった。巨人時代の11年、シーズン最終戦に首位打者への配慮でベンチスタートとなり、9回に代打で出場。逆転サヨナラ満弾を放って内海の最多勝を確定させた一打は、語り草となっている。あれから11年がたち、ユニホームも変わった。広島で4年目を迎え、いまでは新加入の選手をもてなす立場。チーム合流直後だったマクブルームの誕生日会を開いて神戸牛をごちそうし、新加入の秋山には2軍調整中から寄り添って感謝された。

 「雰囲気は明るく、すごく盛り上がっている。目の前の一試合一試合を全力で頑張っていきたい」。長野の好調が続けば、雰囲気はさらに盛り上がっていく。 (河合 洋介)

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2022年7月17日のニュース