“なにわのドクターK”大阪電通大高148キロ右腕・的場 「大阪桐蔭ともう一度」春の雪辱へ上々発進

[ 2022年7月17日 06:00 ]

第104回全国高校野球選手権大阪大会・2回戦   大阪電通大高4-2山田 ( 2022年7月16日    万博 )

<大阪電通大高・山田>今夏初戦を2失点完投で飾った大阪電通大高の的場                            
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 大阪電通大高の最速148キロ右腕・的場吏玖投手(3年)が今夏初戦を2失点完投で飾った。20年秋の大阪大会で3位に入った公立の実力校・山田を相手に被安打2の5奪三振。なにわの新ドクターKが打倒・大阪桐蔭に名乗りを上げた。

 制球を乱した初回はスクイズで先制を許し、2回も連打で1点を失った。本領発揮は「体がほぐれた」という中盤以降だ。1メートル85の長身から繰り出すスピンの利いた直球が要所で決まり、5回以降は完全投球。106球にまとめたが「(出来は)50点」と笑った。

 その名が広く知れ渡ったのが今春の大阪大会だ。4回戦で関大北陽を20奪三振で完封。5回戦は選抜王者の大阪桐蔭に敗れたが、8回3失点と粘った。

 昨年11月から1か月近く1日12合の白米を食べ、体重は6キロ増の70キロに。サバ缶やカレーで食トレを乗りきり「下半身ががっちりしました」。長い手足に足を高く上げるフォームは今季完全試合を達成したロッテ佐々木朗を想起させる。「目標は大阪一。大阪桐蔭ともう一度」。魅惑の大型右腕が戦国大阪の夏を熱くしそうだ。

 ◇的場 吏玖(まとば・りく)2004年(平16)11月23日生まれ、大阪府寝屋川市出身の17歳。池田小2年から寝屋川スカイヤーズで野球を始め、寝屋川第二中ではジュニアセブンに所属。大阪電通大高では1年夏からエースを務め、2年春と夏は背番号11、同秋から再び背番号1。球種はスライダー、カットボール、カーブ、フォーク。1メートル85、72キロ。右投げ右打ち。

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2022年7月17日のニュース