北陵のエース・真木が2日がかりの1失点完投 佐賀北との雨による継続試合制し2年ぶり8強

[ 2022年7月17日 06:00 ]

第104回全国高校野球選手権佐賀大会・3回戦   北陵3-1佐賀北 ( 2022年7月16日    みどりの森県営 )

<北陵・佐賀北>前日は雨で継続試合となり、2日がかりの完投勝ちを決めた北陵・真木
Photo By スポニチ

 佐賀大会は前日15日に雨で継続試合となった佐賀北―北陵の3回戦が6回表から再開され、初の甲子園出場を目指す北陵はエース・真木凛太郎(3年)が2日がかりの1失点完投で、20年(夏季佐賀大会)以来2年ぶりの8強入りを決めた。

 前日は雨で2―0とリードした5回終了時に継続が決まった。無失点のエース・真木は気持ちを切り替えた。「初回と思ってもう一度試合をやり直すつもりでマウンドに向かおう」と初心に回帰。気を引き締め、試合の流れが変わることを警戒した。

 予想通り07年夏全国制覇の強豪、佐賀北は6回いきなり1死から連打で一、三塁の反撃機を築いた。だが真木は「昨日より制球が良かったので変化球で(相手を)崩せた」。後続を内野ゴロと中飛に抑え隙を見せなかった。8回の攻撃では1死三塁にスライダーを左前に運び貴重な3点目を自ら叩きだした。

 集中力を保ち、2日がかりの勝利でチームは2年ぶりのベスト8進出。3度の甲子園出場経験を持つ吉丸信前監督に代わり昨年11月から指揮を執る浦田豪志監督は「真木がよくやってくれた。(継投の)準備をしていたが流れを考えて真木に託した」。真木と二枚看板の左腕、石橋は一塁手で待機。攻撃の時間にはベンチ前の投球練習で準備もさせたが、あえて動かず佐賀北に主導権を渡さなかった。次戦、20日は神埼清明との準々決勝。「一戦一戦が優勝戦のつもりで気を抜かずに投げる」と真木が頼もしい。(中島 泉)

 ◇真木 凛太郎(まき・りんたろう)2004年(平16)12月29日生まれ、佐賀県出身の17歳。唐津市の佐志小2年で野球を始め、佐志中では硬式「佐志シャーク」でプレーし3年時に全国大会16強入り。1メートル84、88キロ。直球の最速141キロ。右投げ右打ち。

続きを表示

2022年7月17日のニュース