「まだ33歳、ふける年じゃない」ソフトバンク・藤本監督 緊急補強した秋吉に大きな期待

[ 2022年7月17日 04:45 ]

昨季まで日本ハムに所属していた秋吉

 ソフトバンクは16日、昨季まで日本ハムに所属していた秋吉亮投手(33)を獲得したと発表した。背番号は49。19日に入団会見を行う。昨年オフに「ノンテンダー」で自由契約となった右腕は、今季は日本海オセアンリーグの福井でプレーしていた。現在、チームは首位だが2位の西武とは0・5ゲーム差。中継ぎの大黒柱、又吉克樹投手(31)が右足甲の骨折などで長期離脱しており、NPBで379試合の経験を持つ右腕への期待は大きい。

 緊急補強だ。6月下旬からのコロナ禍に加えて攻守で負傷者が続出するソフトバンクが、秋吉をNPBへ呼び戻した。この日、ロッテ戦が雨天で中止。藤本監督は練習を視察後、加入が決まった右腕への期待を明かした。

 「藤井と嘉弥真は戻ってくるけど又吉の穴というところを、そこを埋められるか分からないけど、やっぱり経験値もある。NPBにいた人間。ある程度、打者も分かっているし。期待はこちらもしていますよ」

 「8回の男」又吉が8日の日本ハム戦で右足甲の骨折などで長期離脱となった。この苦境で又吉と同タイプの横手右腕を獲得。指揮官は「独立リーグで基礎はできているらしいので」と20日以降のウエスタン・リーグ広島戦(タマスタ筑後)で調整登板させ、最短で22日からのオリックス3連戦(京セラドーム)での1軍合流を待ち望んでいる。

 秋吉は14年からヤクルトで5年、その後日本ハムに3年在籍しセ・パで379試合に登板。20勝24敗、71セーブ、78ホールドで防御率3・00の成績を残し侍ジャパンでも活躍した。今季は日本海オセアンリーグの福井で奪三振能力の高さを再びアピール。その映像を指揮官はチェック済みだ。

 「まあ、日本ハム時代に抑えやっとったイメージ。球もそんなに衰えてないと思うよ。まだ33歳、ふける年じゃない」。NPB―独立リーグ―NPBは今季加入した藤井と同じ。カムバックの気概に懸けている。

 ただ起用プランはまだ白紙。「そこは、はまってない。9回はモイネロで8回は藤井になるが(登板)間隔が空いているので分からん。松本、森と6、7、8回(を投げる人)の数が多いからね」。ブルペン待機させ適性を探る。

 女房役の甲斐は、この日から1軍に再合流した。秋吉とのタッグを待ちわびる。「もう、素晴らしい投手のイメージしか。もう日本ハムの抑えでね、対戦もして、いいイメージがあります。実際、やってみてというふうになるのかな」。実績は十分。期待が高い秋吉は19日に入団会見を行う。(井上 満夫)

 ◇秋吉 亮(あきよし・りょう)1989年(平元)3月21日生まれ、東京都出身の33歳。足立新田高―中央学院大を経てパナソニックに入社。13年ドラフト3位でヤクルト入団。16年に侍ジャパン入り。17年のWBC日本代表。18年オフに交換トレードで日本ハム移籍。NPB通算379試合で20勝24敗71セーブ、防御率は3.00、78ホールド。21年オフに球団が保留手続きを行わない「ノンテンダー」扱いとなり自由契約に。今季は日本海オセアンリーグの福井でプレーした。1メートル82、82キロ、右投げ右打ち。

続きを表示

2022年7月17日のニュース