広島・秋山、12日待望マツダデビュー!「勝って喜びたい」真っ赤に染まるスタンドのコイ党へ活躍誓った

[ 2022年7月12日 04:45 ]

広島・秋山

 広島に新加入した秋山翔吾外野手(34)が12日、DeNA戦で本拠地マツダスタジアムでのデビュー戦に臨む。日本球界復帰初戦となった敵地での中日3連戦(8~10日)は11打数2安打1打点に終わっても、若手選手への声掛けなど存在感は高まるばかり。真っ赤なホームでの一戦に向け「勝って喜びたい」と言葉に力を込めた。 

 地元ファンは、この時を待ちわびていたに違いない。広島に新加入した秋山が12日からのDeNA3連戦で待望の本拠地デビューを飾る。間違いなく真っ赤に染まるスタンド。その環境下でのプレーを選んだ34歳は、シンプルな言葉に新天地への思いを込めた。

 「応援してくださる人がたくさんいる。応えられるように頑張りたいと思います」

 赤いファンの声援は既に力になっている。移籍後初出場となった中日3連戦。敵地バンテリンドームの左翼から三塁側は普段通り赤ヘル党で埋まった。秋山はその初戦に3番左翼で先発出場。途中から守り慣れた中堅に移る過程で、赤い光景を焼き付けていた。

 「視界にはもちろん入っていました。今はなかなか声援を送れない。ファンの方には、いろいろ難しい中で応援してもらっている。だから、赤の一角を球場で見ると、すごく心強いなと思いました」

 打撃は、3試合で11打数2安打1打点だった。初戦こそ適時打を含む2安打1打点をマークし、さすがと思わせたものの、秋山自身が「内容はまだ全然」と分析した通り、以降の2試合は無安打。2軍戦4試合に出場し、急ピッチで調整した影響は隠せなかった。

 それでも、その存在感は日増しに高まりつつある。中日戦では左翼、中堅、右翼の3ポジションで先発。中堅守備では両サイドと連携を図り、右翼に入った3戦目には強肩で移籍後初補殺をマークした。一方では、その将来を思って遊撃手・小園に助言もしている。

 「長くチームに貢献していかなきゃいけない選手。若い選手が彼のプレーを見ている。僕は必要だと思ったので伝えました」

 随所に見え隠れする高い意識。野球に勤勉で、高い洞察力の持ち主であることが発言でうかがえる。だからこそ、本拠地デビュー戦に期待は高まる。

 「勝てるところで打ちたい。勝って喜びたいなと思います」

 赤い一角ではなく、真っ赤に染まる本拠地。大声援を背にヒットメーカーがバットでチームを勝利に導く。(江尾 卓也)

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2022年7月12日のニュース