エンゼルス・大谷、投手でも球宴選出 二刀流での起用にネビン監督代行「フィジカル面では心配していない」

[ 2022年7月12日 02:30 ]

<オリオールズ・エンゼルス>9回、大谷は一ゴロ(撮影・篠原岳夫)
Photo By スポニチ

 大リーグ機構(MLB)は10日(日本時間11日)、オールスター戦(19日=同20日、ロサンゼルス)の選手間投票などで選ばれた投手と控え野手を発表。エンゼルスの大谷翔平投手(28)はファン投票によるア・リーグDH部門に続き、MLBによる推薦で投手でも選出された。投打ともに選ばれるのは2年連続。昨年に続く二刀流出場に期待が高まる。

 大谷は球団を通じ「光栄なことなので、選んでいただいた皆さまに感謝しながら頑張りたいと思います」と喜びの言葉を残した。昨年の選手間投票とは違いMLB推薦。ただ、今季は投手の印象度が打者を上回る。5年目で初の開幕投手を務めるなど8勝4敗、防御率2・44。直近5登板で5勝、防御率0・27をマークしている。

 注目は起用法だ。昨年は「1番・投手兼DH」の特別ルールで先発出場。今回は、DHで先発→投手でリリーフという、新たな特別ルールの可能性も関係者の間ではささやかれる。二刀流でフル回転が期待される中、フィル・ネビン監督代行は「フィジカル面では全く心配していない。彼は(球宴で)何をすべきか、しっかりと計画できているはずだ」と問題なしを強調した。

 大谷は「起用法などの話はまだ出ていないので、その時になったら考えたいと思います」と話すにとどめた。しかし、前半戦最後の登板が13日(日本時間14日)のアストロズ戦の予定で、中5日と十分に休養が取れる上、ロサンゼルスが舞台の球宴で、直前まで本拠地で試合が組まれているのもメリット。再び投打でナ・リーグのスター軍団に立ち向かう姿が見られそうだ。(杉浦 大介通信員)

 ≪球宴全メンバー出そろう≫8日に発表されたファン投票選出者と合わせ、全メンバーが出そろった。大谷にファン投票のアDH部門最終投票で敗れたアルバレス(アストロズ)は選手間投票で選ばれたが、この日に右手の炎症のため負傷者リスト(IL)入り。欠場する見通しになった。また、ナDH部門で選ばれたハーパー(フィリーズ)は左手骨折により欠場するため、ウィリアム・コントレラス(ブレーブス)が代替選出。ナ捕手のファン投票で兄のウィルソン(カブス)が選ばれており、史上5組目の兄弟同時選出となった。今季7勝を挙げているダルビッシュ(パドレス)は選ばれず、大谷が日本勢では唯一となった。

続きを表示

2022年7月12日のニュース