都片倉のジョンソン4回7K!テキサス出身の1メートル82右腕が快勝導いた 一日6合の白米で成長

[ 2022年7月12日 05:30 ]

第104回全国高校野球選手権西東京大会・2回戦   都片倉18-0都武蔵 ( 2022年7月11日    多摩一本杉 )

先発した都片倉・ジョンソン(撮影・福清 真人)
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 力強い速球がミットを叩くたびに、スタンドがどよめいた。都片倉の右腕ジョンソン・マーカス太一(3年)が、直球とスライダーを軸に7三振を奪って4回完全投球。「少し抜け球があり、課題はあります」と自己分析したが、見事な5回コールド発進を演出した。

 生まれは米国テキサス州で、米国人の父と日本人の母を持つ。小学校入学時に日本へ移住。文化の違いに不安もある中、ジョンソンを成長させてくれたのが小3から始めた「野球」だった。「元々、自己主張をあまりしない子だった。野球を始めていろいろな面で自信がついたのか、自分の考えを発信できるようになったと思う」と母・真奈美さん。マウンドで投げる姿が、まさに自己主張した。

 1メートル82、78キロ。恵まれた体格は自身の努力でつくり上げた。真奈美さんは「高校に入るまでは細かった」と振り返るがジョンソンは「2時間目の(授業の)後と、部活後は食事を取るようにしている」と食トレに着手。高校入学後はほぼ毎日、昼は4合、夜は2合の白米を平らげる。直球の最速は5月の時点で137キロだが、アップデートした体格から現在も伸び盛りだ。

 元々はオーバースローだったが自ら試行錯誤を積み重ね、現在のスリークオーターを手に入れた。宮本秀樹監督は「昨年の秋までは制球難だった。自分で考える力はあると思う」と成長を認め、期待を寄せた。

 次戦は15日の桜美林戦。春夏通じて初めての甲子園出場へ、ジョンソンは投げるたびに進化する。(福清 真人)

 ◆ジョンソン・マーカス太一(じょんそん・まーかすたいち)2004年(平16)7月6日生まれ、米国テキサス州出身の18歳。小1で日本に移住し、横田基地内の小学校に入学。2年夏から福生三小に転入し、3年時に友人の誘いで「福生ペガサス」で野球を始め福生一中では軟式野球部に所属。都片倉では2年夏からベンチ入り。憧れの選手は巨人・菅野。1メートル82、78キロ。右投げ右打ち。

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2022年7月12日のニュース