ソフトB・千賀、13日に6・24以来の復帰登板 「僕が点を取られなければ負けない」4連敗中の苦境救う

[ 2022年7月12日 04:45 ]

笑顔でキャッチボールする千賀(撮影・岡田 丈靖)             
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 ソフトバンクは12日からオリックスと本拠地ペイペイドームで3連戦。13日の2戦目には千賀滉大投手(29)が先発する。右肘周辺に張りを訴えた6月24日の日本ハム戦以来の復帰登板。右腕は「しっかり試合はつくれる」と頼もしい。今日先陣を切るのは今季2完封と絶好調の左腕、大関友久投手(24)。チームは3連勝の後、4連敗中。コロナ禍や相次ぐ負傷で苦境のチームを、左右のエースが救う。 

 右肘周辺筋肉の軽度の張りが回復し、千賀が13日に復帰登板する。代役の大竹耕が敗戦投手になったのは7日の楽天戦。チームをコロナ禍が襲う中、ファンは七夕の夜に「エースが戻ってきますように」と願った。この楽天戦から4連敗が始まっている。6月25日に登録を抹消された剛腕は、「体のことは何も言うことない。まず僕が点を取られなければ負けない。それぐらいの気持ち。試合で不安かと言われたらそうではないし、自分の中でしっかり試合はつくれる」と自信を見せた。

 強気が戻った。6月24日の日本ハム戦の6回開始前の投球練習で1球投じて右肘違和感で降板も、5回1失点で3勝目。その間に2度ブルペン入りした。見守ってきた森山投手コーチも「大丈夫、メイビー。ブルペン投球は全然問題ない。毎イニングで確認しながらいきたい」と送り出す。4月21日のオリックス戦では2―0の9回1死満塁で吉田正に同点打を浴び完封を逃すと、試合もモイネロが打たれて敗れた。「試合の流れを読んで、僕がしっかり投げないと」と冷静に臨む。

 横綱エースの復活登板前夜の12日には、チーム最多の完封2度を含む6勝左腕の大関が連敗阻止に挑む。オリックス戦先発は今季初だが本拠地ペイペイドームでは8回零封した6月18日の楽天戦から17イニング無失点中だ。

 「流れ的に苦しい部分が今はある。僕でしっかり止められるようにオーソドックスに一人一人(抑える)という感じで投げたい」

 好投が続く要因は今春キャンプから本格導入したフォーク。縦変化で幅が広がった。エース千賀の代名詞でもあるが大関は独自稽古で習得。左上手から突き落とすイメージで「腕を振り、とにかく空振りを取る」。7つ目の白星を取り、千賀にバトンを託す。

 14日の第3戦は安定感のあるレイ。森山コーチはハッパをかけ続ける。「緊急事態なんで、ここはピッチャーの踏ん張りどころ。野球は点取りゲームではありますが点を与えなければ負けない」。オリ退治は、守りが鍵とみている。 (井上 満夫)

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2022年7月12日のニュース