巨人・岡本に“3冠バット”導入 0.5インチ伸ばして「外が届くかなと思って」

[ 2021年12月13日 05:30 ]

巨人・岡本和
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 令和初の3冠王へ手を届かせるために――。今季39本塁打、113打点で2年連続打撃2冠に輝いた巨人・岡本和が、新バットを導入する。

 「バットは長くした。34インチ(約86・4センチ)に。キャンプで試してみようかなと」

 プロ入り以来、標準的な長さの33・5インチ(約85・1センチ)を使用してきたが、8年目を迎える来季へ向けて変更。「外(外角)が届くかなと思って」と冗談めかしたものの、今季はコース別で外角低めの打率は・200。ここでミスショットが減れば、今季・265だった打率の向上が望めるのは確か。「基本に忠実」を自主トレのテーマに設定して「変わったことはしない」と言い切る主砲が、相棒を見直す。

 ほんの数ミリ、数グラム変わるだけで別物、と言われるのがバット。長いと遠心力が増して飛距離は伸びるが、その分、操作が困難とされる。それでも「気にしない」とケロリ。全143試合で4番に座った25歳は、川崎市のジャイアンツ球場でウエートトレーニングに励み「糖質制限などもせず、めっちゃ食います」と、さらなるパワーアップも期した。

 あと一歩届かなかった40号の大台、そしてその先へ、理想を追い求める。重さは長距離打者としては軽い890グラムを維持し「モデルは一緒で自分のを長くして、ちょっと改良して」と説明した。両サイドを短く刈り上げ、トップを長めにするこだわりの髪形「クロップスタイル」も、「今は寒いから長めのクロップ」と伸ばしている。長いバットで成績もさらに伸ばす。(小野寺 大)

 ▽主な長距離打者のバットの長さ プロ野球で唯一、3冠王を3度獲得した落合博満(元巨人など)が34.5インチ(約87.6センチ)だったように、かつての長距離砲は長く重いバットを使った。近年は短く軽いものが主流に。33.5インチはエンゼルス・大谷、西武・中村、オリックス・吉田正、ヤクルト・村上らが使用。34インチは広島・鈴木誠、DeNA・ソト、西武・山川らが使用している。

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2021年12月13日のニュース