片岡宏雄さん死去 85歳 元ヤクルト名スカウト、若松、古田、高津ら発掘

[ 2021年12月13日 05:31 ]

片岡宏雄氏
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 ヤクルトのスカウト部長を務めた片岡宏雄(かたおか・ひろお)さんが死去していたことが12日、分かった。85歳だった。

 片岡さんは浪華商(現大体大浪商)で捕手として甲子園に3度出場。立大では長嶋茂雄らの1年後輩で3、4年時に東京六大学リーグ4連覇を達成した。中日、国鉄(現ヤクルト)で計5年間プレーし、63年の引退後は新聞記者、ヤクルトのバッテリーコーチを経て、スカウトになり、スカウト部長や編成部長を歴任した。

 他球団から注目されなかった選手を次々に発掘。若松勉、広沢克己、池山隆寛、古田敦也、高津臣吾、宮本慎也、稲葉篤紀らを指名し、野村克也監督が率いた90年代の黄金期の礎を築いた。名スカウトとうたわれ、先輩の長嶋氏も「12球団一の名スカウト。(巨人に)お誘いしたこともありました」と認めるほどだった。12年に94年ドラフト同期の宮本と稲葉がともに通算2000安打を達成。当時、片岡さんは「両選手のたゆまぬ努力の賜物(たまもの)であり、スカウト冥利(みょうり)に尽きる」とうれしそうに話していた。

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