エンゼルス・大谷 MVP前哨戦で圧勝 19人中16人が1位に投票 野手部門最優秀選手

[ 2021年10月9日 02:30 ]

大谷の最優秀選手選出を伝えるベースボール・ダイジェスト誌ツイッター

 米誌ベースボール・ダイジェストは7日(日本時間8日)、エンゼルスの大谷翔平投手(27)が日本選手として初めて野手部門の最優秀選手に選ばれたと発表した。全米野球記者協会(BBWAA)の会員ら19人が投票し、16人が1位票を投じた。11月に発表される、BBWAAの記者投票によるシーズンMVPの前哨戦に圧勝した。

 ベースボール・ダイジェスト誌は1942年に創刊された最古の野球専門誌として知られる。最優秀選手の選考は69年から始まり、94年から投手部門が加わり、実質的に野手部門との2つに分けられた。リーグ別に選出されるシーズンMVPとは異なり、両リーグ通じての選出。同誌は「おめでとう。我々の53度目の最優秀選手受賞です」と発表した。07年以降、14年連続で受賞者はシーズンMVPにも選ばれている。

 今季は二刀流として158試合に出場し、打率・257、46本塁打、100打点、26盗塁をマーク。投手では9勝2敗、防御率3・18の成績を残した。19人の投票が行われ、16の1位票を集めての圧勝。最後まで本塁打王を争ったゲレロ(ブルージェイズ)は2つの1位票と14の2位票などで2位。本塁打と打点の2冠王のペレス(ロイヤルズ)は1位票が1つで4位だった。

 投票にはBBWAAの記者のほか、元オリオールズ監督のバック・ショーウォルター氏や、マーリンズなどで通算233本塁打した元外野手のクリフ・フロイド氏、元メッツGMのジム・デュケット氏らも参加。同誌は「1世紀以上見たこともない二刀流のパフォーマンスを発揮した。オールスターでは1番を打ち、先発登板。そして勝利投手という前例のない活躍を示した」と賛辞を惜しまなかった。投手部門は15勝のシャーザー(ドジャース)、新人部門は34セーブのヘイダー(ブルワーズ)が受賞した。

 大谷は18年には同誌の新人部門で選出され、後にア・リーグ新人王を受賞した。11月に発表されるア・リーグMVPは有力視されているが、前哨戦から歴史的なシーズンであったことが際立った。

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