日本ハム プロ野球タイ記録1試合4犠飛でロッテ討ち 14安打9得点と打線爆発

[ 2021年10月9日 05:30 ]

パ・リーグ   日本ハム9―0ロッテ ( 2021年10月8日    札幌D )

<日・ロ>5回、中犠飛を放つ近藤(撮影・高橋 茂夫)
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 日本ハムは8日、ロッテ戦でプロ野球タイ記録となる1試合4犠飛を記録した。14安打9得点と打線が機能して、優勝争いを繰り広げるロッテを寄せつけない攻撃を見せた。

 着実に、コツコツと。堅実な攻撃で快挙を打ち立てた。試合前まで26犠飛はリーグワースト。記録を知らされた栗山監督は「今まで犠飛が全然打てなかったからね。分散してくれればいいのにね」と苦笑いしつつ、「犠飛を打つのは意外と簡単ではない。安打を打てなくても点が入ることに対してどういうふうにアプローチするかをチームとして言っているつもり」と好機で役割を果たした選手を称えた。

 2回無死一、三塁から浅間が先陣を切った。浅いライナー性の中飛だったが、三塁走者の近藤が果敢にスタート。アウトの判定がリクエストで覆り、先制の本塁生還が認められた。浅間は「コンさんです。近藤さんです。横高のつながりです」と好走塁に感謝した。

 その近藤は打撃でも確実に4番の仕事を果たした。2―0の3回1死二、三塁では左犠飛。4―0の5回1死一、三塁では中犠飛と着実に追加点を奪い「最低限の仕事はできた。立野が粘り強く投げていたので追加点を取ることができて良かった」とうなずいた。

 そして、プロ野球タイ記録となる4本目をマークしたのが谷内だ。7回の守備から「アミーゴ」のR・ロドリゲスに代わって途中出場。日本ハムに移籍した19年から無失策が続く守備職人だが、この日はバットでも魅せた。7回1死二、三塁の場面できっちり中犠飛を打ち上げ、今季初打点。ベンチでR・ロドリゲスから熱い抱擁で祝福される場面もあった。

 5位・西武も勝利したため4月1日以来の最下位脱出はならなかったが、9日は連勝と5位浮上を目指す。「競った試合を取り切れるようにならないと選手たちはうまくならない。ロッテには(4勝11敗4分けと)たくさん負けてきたので、胸を借りていい試合をして少しでも前に進めるように必死になってやっていきます」と栗山監督。競った試合を制していくためにも、着実に犠飛で得点を積み重ねたことは今後につながるはずだ。(東尾 洋樹)

 ≪球団39年ぶり2度目≫日本ハムが1試合4犠飛のプロ野球タイ記録。過去1リーグ時代に1度、パで6度、セで1度記録されており史上9度目。日本ハムでは82年7月3日近鉄戦(島田誠、木村孝、柏原純一、ソレイタ)以来39年ぶり2度目。

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