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ソフトバンクの打撃職人・長谷川 信念曲げず今季限りで引退 工藤監督「5回の日本一、彼の力」

[ 2021年10月9日 05:30 ]

鷹一筋の打撃職人・ソフトバンクの長谷川が引退する決意を固めた

 鷹の打撃職人がバットを置く。ソフトバンクは8日、長谷川勇也外野手(36)が今季限りで現役を引退すると発表した。2013年に198安打、打率・341で最多安打と首位打者のタイトルを獲得。ホークス一筋15年で6度のリーグ優勝、7度の日本一に貢献した。近年は故障との闘いが続き、ユニホームを脱ぐ決意に至ったもようだ。9日には引退会見が開かれる。

 絶対に信念を曲げない長谷川らしい幕引きだった。今季は主に代打の切り札として70試合に出場し、打率・263、3本塁打、19打点をマーク。一定の成績を残していたが、シーズン中に突然の引退発表となった。

 引退の要因と思われるのはケガの影響。13年に打率・341、球団記録の198安打を放ち、首位打者と最多安打のタイトルを獲得したが、14年に右足首を負傷。手術を受けるなど、近年は故障との闘いが続いていた。2日に1軍選手登録を抹消され、6日後の引退発表となった。

 大学・社会人ドラフト5巡目で07年にソフトバンク入団。09年にレギュラーを奪い、13年はタイトル獲得だけでなく、ベストナインにも選出された。昨オフにはフリーエージェント(FA)権を行使せず残留を決断。ホークス一筋15年のプロ野球人生だった。

 ファンの思い出に残るシーンは多い。昨年11月の巨人との日本シリーズ第3戦。6回に代打で登場すると、二塁へ痛烈な当たりを放ち、一塁にヘッドスライディング。惜しくもアウトとなり、グラウンドを叩いて悔しさを爆発させたシーンは記憶に新しい。

 チームの歴史を変えた男でもあった。11年のクライマックスシリーズ、西武とのファイナルステージ第3戦での4安打の活躍だ。延長10回に起死回生の同点二塁打、12回にはサヨナラ打を放ちチームは過去7年間で6度敗退していたプレーオフ、CSの壁を突破した。勝負強さ、野球に対するひたむきな姿勢でファンから愛され続けた。

 この日、メットライフドームでの西武戦前に取材に応じた工藤監督は電話で報告を受けたと明かし、「チームのために頑張ってくれた。この7年間で5回も日本一になることができたのも彼の力。心からお疲れさまと言いたい」と感謝した。9日には引退会見が開かれ、自らの言葉で別れを告げる。

 ◇長谷川 勇也(はせがわ・ゆうや)1984年(昭59)12月22日生まれ、山形県出身の36歳。酒田南では3度甲子園に出場し、専大では3年秋に東都大学リーグ2部で首位打者、4年秋にMVP。06年大学・社会人ドラフト5巡目でソフトバンク入団。13年には全イニング出場を果たし、首位打者、最多安打、ベストナインを受賞した。1メートル80、86キロ。右投げ左打ち。

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