ソフトバンク・東浜 自己最多11奪三振で今季最長8回零封に大満足「でき過ぎじゃないですかね」

[ 2021年8月15日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク2-0日本ハム ( 2021年8月14日    ペイペイD )

<ソ・日>汗を飛ばし力投する東浜(撮影・岡田 丈靖)
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 ソフトバンクは14日、日本ハムを2―0で下した。東浜巨投手(31)が今季最長の8回を投げ2安打零封し3勝目。沖縄県出身の右腕は、東京五輪で同県初の金メダリストになった男子空手形の喜友名諒選手に刺激を受け、自己最多を更新する11奪三振をマークした。前日は侍ジャパンで世界一になった柳田悠岐外野手(32)が決勝弾。五輪を追い風に、2試合連続の完封勝利となった。

 今季初めての8回のマウンド。東浜はわずか5球で3人を料理した。余力を残してベンチに戻り、工藤監督とグータッチ。8回2安打無失点の快投で3勝目を挙げた。4回からの6者連続を含む11三振はプロ9年目で自己最多となった。

 「三振を取る投手ではない。でき過ぎじゃないですかね。ちょっと多いかなくらいの感覚だったので、2桁取れているとは思わなかった」

 2桁奪三振は13年10月5日、日本ハム戦でプロ初完封を飾り、10三振をマークした登板以来8年ぶりだ。この日は、最速150キロの直球を軸に2回以降は無安打投球。日本ハム戦は18年から6連勝となり、キラーぶりを発揮した。

 五輪中断期間で実施したミニキャンプの成果が表れた。前半戦は7試合に先発し2勝2敗、防御率3・76。「やらなきゃいけない立場。僕がしっかりしないといけない」と走り込み、ウエートトレーニング、毎日のブルペン入り。自らにムチを打った。「この1カ月やってきたことが出たと思う。自信にしたい」。重点的に磨いた直球を96球中、37球を投じ6三振を奪った。

 東京五輪の空手男子形で沖縄県出身初の金メダリストになった喜友名の存在が刺激となった。面識はないと言うが同じ1990年生まれ。「空手界と言えば喜友名選手。沖縄にいる時ずっと見ていた。演武を生で見たときは鳥肌が立った」。故郷を大切にする右腕も負けてはいられなかった。

 中継ぎエース・モイネロが左手首痛で不在の中、今季自己最長の8回を投げた。2試合連続“完封勝利”となった工藤監督は「予想以上に先発が投げてくれている」と笑顔。東浜については「直球が走っていると変化球も生きる。全てのボールが良かった」と絶賛した。

 「負けられない試合が続くので油断はできない。隙がないようにやっていきたい」と東浜。逆転Vに向け、経験豊富な背番号「16」の存在は必要不可欠だ。(福井 亮太)

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2021年8月15日のニュース