菊池雄星「今季一番苦しかった」 制球苦しみ4四球も…次戦へ前向き「修正点はっきりしている」

[ 2021年8月15日 15:50 ]

ブルージェイズ戦に先発した菊池雄星(AP)
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 マリナーズの菊池雄星投手(30)が14日(日本時間15日)、シアトルでのブルージェイズ戦で今季22度目の先発登板。7月1日に7回1失点で6勝目をあげており、通算では2試合に投げ2勝、防御率0・56ととても相性が良かったが、この日は5回途中降板で5安打4四球3失点。今季8勝目はならなかった。試合はマリナーズが9―3と逆転勝ちした。

 試合後の一問一答は以下の通り。

 ――好投した前回の登板との違い。
 「今日は自分がボール先行で、苦しい中でのピッチングになった」

 ――チームが終盤に逆転。
 「こういう勝ち方がしばらくチーム全体でできている。気持ち的にそこが救いです」

 ――自身で今日のピッチングを振り返って。
 「今季一番苦しかった。その中でビッグイニングを作らないようにという気持ちだった。終盤まで競っていれば必ずチャンスがあると。今日持っているもので粘り強く投げようとしました」

 ――苦しかったのは。
 「ストライクを先行できなかったことに尽きる。しっくりこないなという思いで立ち上がりからいました。試合中に修正できればよかったが、今日は難しかった。ただスコアで見れば最少失点で、そこは良かった」

 ――前回は途中でストレートを修正できたが、今回は。
 「ストレートが決めたい時に決めきれなかった。スライダーとかうまく使ってピンチを切り抜けたが、僕はストレートが一番の武器。今日は気持ちよく腕を振れるところがなかった」

 ――次は大丈夫か。
 「腕をどれだけ振れるかが投手にとって大事。修正点ははっきりしている。あと1週間しっかり調整したい」

 ――なぜうまく振れなかったのか。
 「体が横振りになってしまった。ストレートを引っ掛けたり、抜けたり。そういうところじゃないかなと思う」

 ――1試合ごとの疲れの重みは変わってきているのか。
 「あまりそれは感じない。腕が振れないのは、疲れからなのか、メカニックからなのかはわからない。疲れとなって感じるのは今のところ少ない」

 ――今、ポストシーズン目指して大事な試合で投げている。充実感は。
 「お客さんも日に日に増えている。シアトルのファンの期待は感じている。チームも、ポストシーズンに行くんだという気持ちでそういう会話も増えている。その力になりたい、ここからが一番大事な時期だと意気込んでいます」

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2021年8月15日のニュース