巨人4カ月ぶり奪首またもお預け 3連勝で0・5差と詰めるもナイターで阪神勝利、再び1差に

[ 2021年8月15日 21:08 ]

セ・リーグ   巨人4―2中日 ( 2021年8月15日    東京D )

<巨・中>坂本(中央)の掛け声で「わっしょい!わっしょい!」と勝利を喜ぶ巨人ナイン (撮影・森沢裕)
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 逆転でのリーグ3連覇を目指す2位・巨人はデーゲームで4位・中日に4―2で勝ち、後半戦最初のカードで3連戦3連勝。貯金を今季最多タイの14とし、この時点で首位・阪神との差を0・5ゲームに縮めた。ナイターで阪神が敗れれば、巨人が4月1日以来136日ぶりの首位に浮上するところだったが、阪神が3―0で広島に勝ったため再び1ゲーム差となり、巨人の首位浮上はまたもお預けとなった。

 巨人は初回、坂本が中日先発左腕・小笠原の立ち上がりをとらえて左中間スタンド中段に12号ソロを放って先制。侍ジャパンメンバーとして東京五輪で悲願の金メダル獲得に貢献した主将の後半戦初アーチで勢いに乗ると、3回には松原の右越え二塁打と丸、岡本和の連続四球で築いた2死満塁からウィーラーが左前適時打を放って2点を追加。4回には大城も自己最多タイとなる9号ソロを右中間スタンドに放ってリードを4点に広げた。

 4点の援護をもらった先発右腕・戸郷は4回まで完全投球。だが5回1死から福留に初安打となる右中間二塁打を打たれると、続く高橋周にも右翼線二塁打されて失点し、3連続四死球で2点目を失った。同僚左腕・高橋に並んでリーグトップタイとなる今季9勝目の権利まで「あと2人」で無念の降板。だが、ここで今村が後続2人をピシャリと抑える好リリーフを見せ、その後も鍵谷、大江、デラロサ、ビエイラと無失点リレーでつないで逃げ切った。なお、大江はこれで23試合連続無失点、ビエイラは25試合連続無失点となっている。

 5回1死満塁という場面で好救援を見せた2番手左腕・今村がリリーフとして初勝利を挙げ、9回142球で3年ぶりの完封勝利をマークした4月11日の広島戦(マツダ)以来126日ぶりとなる今季3勝目。わずか8球で3者凡退に仕留めてラストイニングを締めくくったビエイラが今季11セーブ目をマークしている。

 巨人は6月18日に阪神との差が最大8ゲームと開いたが、翌19日から破竹の8連勝を飾って6月29日には2・5ゲーム差まで一気に詰めた。7月14日の前半戦終了時は2ゲーム差で折り返し。東京五輪開催による1カ月間の中断期間が明け、後半戦スタートとなった8月13日に1ゲーム差に詰めた。

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