大谷2冠へ加速 内野安打で一気に二塁!ゲレロに3差85打点目 チーム内では投打「16冠」

[ 2021年8月15日 02:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス1―4アストロズ ( 2021年8月13日    アナハイム )

<エンゼルス・アストロズ>8回、大谷はバットを折られながらも適時内野安打を放つ(撮影・沢田 明徳)
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 エンゼルスの大谷翔平投手(27)が13日(日本時間14日)、アストロズ戦で三塁適時内野安打を放ち、打点をア・リーグ2位タイの85とした。トップのウラジーミル・ゲレロ内野手(22=ブルージェイズ)との差は3。本塁打は両リーグトップの38ながら、8月は1本にとどまっており、打点との2冠王に向けて再加速につなげたいところだ。

 パワーヒッターならではの安打だ。0―4の8回2死一、二塁。大谷がグレーブマンの97マイル(約156キロ)の内角直球を強振した。バットは折られて弱いゴロ。しかし、内野陣が右寄りに守る「大谷シフト」でがら空きだった遊撃手の定位置付近を抜け、二塁走者を生還させた。リーグ2位に並ぶ85打点目。三塁手が処理にもたつく間に二塁へ滑り込む走塁センスも光った。

 先発の37歳右腕グリンキーに対しては3打数無安打だったが、3回に特大の右飛。通算218勝の37歳右腕は「我々の球場(右翼が狭いミニッツメイド・パーク)なら本塁打だったかもしれない」と肝を冷やした。この試合を1失点にとどめた敵将ダスティ・ベーカー監督も「試合に勝つ上で、大谷に本塁打を許さなかったのは大きかった」と話した。

 試合前には日本選手初の2カ月連続受賞となる7月の月間MVPの表彰式に臨んだ大谷。38本塁打、85打点に加えて7勝、112奪三振数など、チーム内で投打の「16冠」だ。1918年のベーブ・ルース以来の「2桁勝利&2桁本塁打」も視界に捉える。ジョー・マドン監督が「彼はもっと打者として貢献したい、もっと長いイニングを投げたいと思っている。彼の気持ちはよく分かるが、今以上のプレーをするのは難しい」と言うほどだ。

 8月はまだ1本塁打だが、4戦連続で起用された1番打者としていずれも安打。復調の兆しはある。チームの勝利はもちろん、個人タイトル獲得へ、ハイレベルな戦いが続く。(笹田 幸嗣通信員)

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2021年8月15日のニュース