阪神・大山「大きな2本だったかなと思ってます」自画自賛の2打席連発に漂うアーチ量産の予感

[ 2021年8月15日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神9ー3広島 ( 2021年8月14日    京セラD )

<神・広>スタンドのファン応える二保(右)と大山 (撮影・奥 調)
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 頼もしさを増した阪神4番の大山に「らしさ」が戻ってきた。3番サンズに負けじと2打席連続のアーチ共演。勝利を決定付ける2発に胸を張った。

 「エキシビションマッチから自分のやりたいことをしっかりできましたし、昨日(13日)は勝ちにつながりませんでしたけど、今日は勝つことができた。大きな2本だったかなと思ってます」

 1本目は6―1の4回2死。サンズが放った超特大3ランの余韻が冷めやらぬ中、九里の内角へのシュートをうまく捉え、左翼席中段まで運ぶ12号ソロ。2戦連続弾で場内をさらに盛り上げると、続く7回先頭では、左腕・塹江の代わりばなの初球、147キロ直球をフルスイング。大きな弧を描いた打球はバックスクリーン左下に着弾した。4月20日巨人戦以来の1試合2本塁打でとどめを刺した。

 中断期間に入ってすぐに大山を密着指導していた矢野監督も絶賛した。「練習でもすごくいい感じで打っているし、本人の中でこうやってやっていけばいい方向にいくんじゃないかという手応えを感じ取っているように見える。打球の角度、当たり方とかそういうものもいい」。大山自身も「いい方向にいっているとは思います」とうなずき、さらなる貢献を誓った。

 「いいときこそ自分を見つめなおす。油断していたら、また一気に崩れてしまうのが野球。いいときはいいで続けて、またしっかり反省して、この状態を続けられるように」

 背中の張りによる離脱、そして不調による4番からの降格を経た今、背番号3に油断も慢心もない。「この1勝が後々、大きくなってくると思う。また気を引き締めて、チーム全体としてやっていきたい」。後半戦スタートから2試合で3本塁打で量産の予感もしてきた。宿敵がすぐ後ろに迫るが、主将として4番打者として、勝利に導く一打を重ね続けるだけだ。(阪井 日向)

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