オリックス・由伸 7回無失点9奪三振の力投報われず 「ゲームつくれた」が、チームは1カ月ぶり連敗

[ 2021年6月26日 05:30 ]

パ・リーグ   オリックス1ー3西武 ( 2021年6月25日    京セラD )

<オ・西>7回無失点の山本由伸はスコアボードを見つめながら降板する(撮影・井垣 忠夫)
Photo By スポニチ

 エースの力投は報われなかった。大型連勝が止まり、再び流れを呼び込む役目を託されたマウンドで、オリックス・山本は懸命に腕を振った。7回無失点、9三振を奪った。

 「調子自体は立ち上がりから、悪くなかったと思います。途中から、真っすぐの感覚も良くなっていって、どんどん押していく投球もできていました。ピンチの場面も粘ることができましたし、ゲームをつくれたことはよかったと思います」

 初回先頭の金子に右中間二塁打されたが、動じない。まずは源田を155キロ直球で空振り三振。続く栗山をカーブで中飛に退けると、最後は中村を外角スライダーで空振り三振に仕留めてリズムに乗った。150キロ超の直球でコースを突き、130キロ前後のカーブを織り交ぜて緩急を駆使。散発4安打と的を絞らせなかった。

 防御率1・90、108奪三振は、ともにリーグトップ。しかし、勝利投手の権利を得て降板した直後の8回に2番手・ヒギンスが痛恨の同点打を浴び、山本の白星は霧散した。

 9回には、平野佳が1死も奪えずに2失点。痛恨の逆転負けで、5月25日以来となる1カ月ぶりの2連敗に沈んだ。中嶋監督は「勝たないといけない試合だと思う。打撃のところが少し落ちてきていて、なんとかつないでいかないと、というのがあるが…。上げていくしかない」と、前を向いた。(湯澤 涼)

続きを表示

この記事のフォト

2021年6月26日のニュース