阪神・西勇 今季最長8回3失点も4敗目 恩師の前で通算100勝ならず

[ 2021年6月26日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神0ー3DeNA ( 2021年6月25日    甲子園 )

<神・D>8回無死、佐野を打ち取り、声を出す西勇 (撮影・平嶋 理子)
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 甲子園で、通算100勝目を飾ることはできなかった。先発した阪神・西勇は、今季最長に並ぶ8回を投げ7安打3失点。エースとして最低限の役割は果たしたが、味方打線の援護にも恵まれず今季4敗目を喫した。

 初回の被弾が誤算だった。2死三塁で打席にはオースティン。1ストライクからの2球目、梅野は内角にミットを構えたが、投じたシュートは外角へ。右翼席へ放り込まれ、あっさりと主導権を渡した。6回1死一、二塁でも、右前適時打を浴び3点目を献上。来日2年目の相手主砲も甲子園とは好相性で、打率・341、5本塁打のデータにも押し切られた。

 今度こそはスンナリと決めたかった。4月20日に3勝目を挙げてから、7試合足踏み。前回18日巨人戦でつかんだ4勝目の勢いを継続させたかったが、またも白星は遠かった。

 とはいえ、首脳陣から寄せられる信頼が変わることはない。矢野監督からは「全体的に球のキレとかコントロールというのも良かったと思う。勇輝(西)のピッチング自体はいつも通り、投げてくれたかなと思う」と評価された。

 この日のスタンドには、菰野高の恩師・戸田直光監督(58)の姿もあった。悔しい夜となったが、戦いはまだまだ続く。次回登板が予想される得意のマツダスタジアムで、大台に到達する。(長谷川 凡記)

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2021年6月26日のニュース