楽天・浅村 28戦ぶり5号!東京五輪へ状態上向き「久しぶりに脇役から主役に」

[ 2021年6月26日 05:30 ]

パ・リーグ   楽天5―1ソフトバンク ( 2021年6月25日    楽天生命 )

<楽・ソ>3回無死三塁、先制2ランを放つ浅村(撮影・尾崎 有希)
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 侍戦士が会心の一撃だ。東京五輪で金メダルを目指す侍ジャパンで主軸と期待される楽天・浅村。武士は本差しと脇差しの2本を携えているが、浅村も重さの違う2本のバットを、体の状態によって使い分けている。

 870グラムと880グラム。10グラム差の2本のうち、この日はバットのヘッドを意識できる重い方の「太刀」を選んだ。0―0の3回無死三塁、カウント2―1から高めの143キロ直球をフルスイング。28試合ぶりとなる左中間への先制5号2ランは決勝弾に。3安打3打点の活躍でチームを2連勝&単独2位浮上へと導いた。

 「ホッとしている。今季は自分のバットで勝ちにつなげることがほとんどできていなかった。久しぶりに脇役から主役になれた」

 昨季の本塁打王はフラストレーションを抱えていた。打率・296、35打点をマークする一方、本塁打がなかなか出なかった。「3割、30本、100打点」が毎シーズンのノルマ。「ホームランはそんなに意識していないけど、バックスクリーンに(打撃成績の)数字が出るので、気持ち悪さはあった」。それでも、13日の阪神戦からの7試合で打率・417、1本塁打、7打点と状態は確実に上向いている。

 1カ月後には五輪での戦いが控える。「今はチームのためにやっている中で良い状態でジャパンに行ければ最高」。前半戦も残り16試合。さらに刀を研いで「気剣体」が一致した状態で大舞台を迎える。(重光 晋太郎)

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2021年6月26日のニュース