【ダルに聞く】松坂、岩隈に並ぶ日米通算170勝に「勝たないといけない巨大な壁だった」

[ 2021年6月4日 16:11 ]

先発したダルビッシュ
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 パドレスのダルビッシュ有投手(34)が3日(日本時間4日)、本拠地サンディエゴでのメッツ戦に今季12度目となる先発で登板した。5回1/3を4安打安打2失点。チームもメッツに4-3で競り勝ち、今季6勝目を挙げて日米通算170勝(日本93勝、MLB77勝)を達成した。現役投手では松坂大輔(現西武)に並び3位タイとなった。

 試合後の一問一答は以下の通り。

 ――今日のピッチング。
 「カッターは久しぶりにすごく良くて、それを中心に投げました。最後の2回はメカニックで納得する感じで投げられました」

 ――カッターが多くなっているのは。
 「カーブがこの3試合くらいあまり良くない。それでカッター中心に投げました」

 ――大坂選手が全仏オープンで会見を拒否したことについて。
「アスリートは普通にプレーしているから、健康だと思われるかもしれないが、表で見せている顔と、家に帰った時の顔は僕らは変わる。鬱だから、精神的におかしいから、ここに来ませんとなると他の人にも迷惑をかける。だから来ないといけないし、仕事をしないといけない。家族のためにも働かないといけない。それを我慢して大坂選手もやっていたと思う。すごく大変なこと」

 ――腰に張りが出たそうだが。
 「1本目のヒットで足に張りがあった。2本目、二塁打を打って、その後、走塁もあって、腰が硬かったとは思うが、次の登板は大丈夫」

 ――日米通算170勝。岩隈、松坂に通算で並んだ。
 「最近は通算勝利数を気にしていて、ここで追いつくのはわかっていた。2人共自分が18歳19歳の若いときから、目標というか、勝たないといけない巨大な壁だった。道は違えど、同じ勝利の数を味わって、勝利の後の夜も同じ数だけ味わった。そういう意味で感慨深いものがある」

 ――今日2安打とバットでも活躍。
 「バッティングは好きじゃないし、打てないと思っていたけど、コーチに打てないのではなく、打てないと思いこんでいるだけだと言われて、そうかもしれないと。それからは真剣に、絶対に打ってやろうと打席に入るようになって、少し楽しくなってきた。打てないよりも打てたほうがチームのためになる。なんとかしようと思う。でもDHは欲しいです」

 ――今日の5三振は全て違う球種で取った。
 「ぶっちゃけ、今日のピッチングは印象にない。最後の2回はいい感じで投げられたのがあった。いい球も結構あった。最初の方は記憶にないくらいはっきりしない」

 ――遠征から帰ってすぐの登板。4時間のフライトで、身体に張りがあったのでは。
 「それはない。いつも打ってから走ると結構張る。意外と長時間移動の次の日は結果が良い。好きではないんですけど。そういう意味でポジティブに試合に入れた」

 ――近年勝ち星は評価されないが、自分では投手の勝ち星をどう考えるか。
 「評価されてないけど、投手に勝ちが付くのはチームが勝っているので、いい目安になる」

 ――今季投げた試合はチームは11勝1敗。工夫しているところはあるか。
 「1球1球集中するアプローチは変わらない。僕が投げる日とチームの打撃が、今の所噛み合っている」

 ――今日は打った後に、走塁もあって張りが出たということだが、改めて大谷の二刀流をどう思うか。
 「大変すぎるだろうと思う。先発でピッチングしながら、彼の場合は2番打者でも出る。次の塁を狙う走塁もする。僕なんか適当に走っているだけ。どっちも本当に好きじゃないとできない。体力的な問題というより好きでないと」。

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