中日レア3発で今季初4連勝!堂上615日ぶり井領1710日ぶりV弾の大島267日ぶり 交流戦堅首だ

[ 2021年6月4日 05:30 ]

交流戦   中日4ー3ロッテ ( 2021年6月4日    バンテリンD )

<中・ロ(3)>8回2死、中日・大島は勝ち越しとなる右越えソロホームランを放つ(撮影・椎名 航)
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 レアな1発がそろい踏みした。中日は今季最多の3本塁打で、球団史上初となる交流戦開幕から3カード連続の勝ち越しを決め、今季初の4連勝。与田監督は「どんどんホームランが増えてほしいね。こういう形をこれからも望みます」と笑いが止まらなかった。

 珍しい一戦の幕開けは伏兵からだった。今季初先発の堂上が初回1死から先制ソロ。本前の内角直球を狙い澄まして左翼席へ運んだ。初安打が19年9月27日の広島戦以来、615日ぶりのアーチとなり、「めちゃくちゃ緊張してたけど、しっかり振れた。一発で仕留められた」と喜んだ。

 珍しさで上回ったのは井領だ。2回2死から右越えソロ。16年9月27日の巨人戦以来、1710日ぶりのプロ2号で、「生まれたばかりのかわいい娘が僕にパワーをくれた」と5月25日に授かった長女へ贈る記念の一発となった。

 レアな試合を締めたのはベテランの大島だ。3―3の8回2死から決勝の1号ソロ。昨季最多安打のタイトルホルダーながら、本塁打は9月9日の巨人戦だけ。その試合以来、267日ぶりの一発を右翼席最前列に届かせた。

 「強い打球を打てればと思っていたが、ホームランになるとは思わなかった」

 本拠地バンテリンドームでの1試合3発は19年8月6日の巨人戦以来、667日ぶり。いずれも1号というミラクルな3発は、すべてファーストストライクを仕留めた。12球団最少の25本塁打しかない打線が4安打4得点で競り勝ち、交流戦単独首位をキープ。最大7あった借金も1まで減らし、完済に王手をかけた。与田監督も「セ・リーグの中で何とか順位を上げたい」と上を見上げる。交流戦にとどまらず、ペナントレースも逆襲の竜となりそうな予感だ。(徳原 麗奈)

 ○…中日が今季初となる1試合3本塁打でロッテに逆転勝ち。バンテリンドームでの1試合3本塁打は19年8月6日の巨人戦(福田2、アルモンテ)以来。交流戦に限ると08年6月6日の日本ハム戦(ウッズ2、英智)、翌7日の日本ハム戦(ウッズ、和田、中村紀)以来13年ぶり3度目で、日本人3人による3本塁打は初めてとなった。

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2021年6月4日のニュース