楽天 単独首位浮上!大地 「凄く好きな」大学時代思い出の神宮でマルチ安打

[ 2021年6月4日 05:30 ]

交流戦   楽天4―2ヤクルト ( 2021年6月3日    神宮 )

<ヤ・楽>5回、左前に適時打を放つ鈴木大(撮影・吉田 剛)
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 キラキラした青春時代の思い出と、がむしゃらさがよみがえる。「聖地」が持つ不思議なパワーが楽天・鈴木大に味方してくれた。

 「交流戦は普段はやれない球場で試合ができる。特に神宮は学生時代にずっと使っていた凄く好きな球場。楽しかったです」。初回に右中間フェンス直撃の二塁打を放つと、2―2の5回1死二塁では左前に決勝適時打。4試合連続のマルチ安打をマークし、チームを5月21日以来の単独首位に浮上させた。

 東洋大出身で、神宮球場は東都大学リーグの主戦場だった。在学中は全日本大学選手権2連覇(10、11年)に貢献するなど「優勝した良い思い出もある」と振り返る。同球場では試合を終えた大学生と、試合前練習に向かうプロがすれ違うことがある。そのわずかな時間で大学生はモチべーションを上げる。鈴木大もそうだった。

 神宮球場では通算18試合で打率・391、3本塁打、8打点の好成績を残している。さらに学生時代に培ったキャプテンシーでもチームをけん引。石井監督も「頼もしい」と目を細める。2連勝で交流戦初のカード勝ち越しを決め、勝率5割の5位タイに浮上した。「他球場の結果はもちろん気になる」と鈴木大。交流戦も折り返し、ここから勢いを加速させていく。(重光 晋太郎)

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