日本ハム・金子「高校以来」激走スライディングも…2点二塁打も幻

[ 2021年6月4日 05:30 ]

<広・日>2回、床田の暴投で三塁走者の金子が生還 (撮影・奥 調)
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 無情の雨だ。41分間の中断を挟み、4回表の攻撃中に降雨ノーゲーム。5―2とリードしていただけに、日本ハム・栗山監督は表情を曇らせた。

 「全てのことは、いいも悪いものみ込むという習慣を一生懸命つけていかないと」。予報が悪い中で、中断がなければ試合が成立する5回まではできたかもしれない。これで7カードぶりの3連戦勝ち越しを逃し、悔しさをにじませた。

 そんな悪条件の中で奮闘したのが、先発のベテラン・金子だ。難しいコンディションの中で投げて、打って、走った。まずは投げては、ぬかるむマウンドに「(イニングの)入りが悪かった」と苦戦しながら3回2失点の粘投。2回には、三塁走者として相手の暴投の間にスライディングで本塁を陥れた。そして、3回の打席では左中間へ2点二塁打。ノーゲームで記録には残らないが「スライディングは高校時代以来ですね。二塁打は幻になったけど、打ったのは事実なんで。また次にチャンスがあれば、投げる方でちゃんとしたい」と前を向いた。

 金子の躍動に栗山監督は「素晴らしかった。野球小僧なんだね、いい意味で」と絶賛。そして続けた。「勝ちのまま終わるのは悔しいけど、143試合プラスこの試合もやれたんだと思えたら、野球をやれて良かったと思うべき。若い選手には必ずプラスになる」。この雨も今後のカード勝ち越しへつながっていく。(秋村 誠人)

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2021年6月4日のニュース