ソフトB 逆転負けで連敗 7戦ぶりアーチの栗原を工藤監督評価

[ 2021年5月4日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク4―7楽天 ( 2021年5月3日    ペイペイD )

8回無死、左中間越え本塁打を放った栗原(撮影・中村達也)
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 ソフトバンクは3日、楽天に4―7で敗れ、首位攻防第1ラウンドを落とした。手痛い逆転負けを喫した中、栗原陵矢捕手(24)が8回の4号ソロなど3安打2打点と活躍。2試合連続の猛打賞で4番の働きを見せた。チームは2連敗で楽天とのゲーム差が2と広がったが、巻き返しへの光は見えた。

 首位攻防初戦で痛い逆転負け。だが、4番は最後まで諦めずにバットを振った。3点を追う8回、先頭で酒居が投じた外角カットボールを捉え、左中間テラス席に運んだ。7試合ぶりのアーチとなる4号ソロ。「逆らわずにうまく打つことができた」。逆方向へ技ありの一発だった。

 今季13試合目となる4番での出場。打線の核となる重責を果たしている。初回には1死二塁から「バットの先だったが、いい所に落ちてくれた」と右翼線へ適時二塁打。先頭の6回には右前打で出塁した。2試合連続となる3安打で打率・333は楽天の浅村に次いでリーグ2位だ。打点22は同4位で、チーム2冠と存在感を発揮している。

 仕留めるべき球は絶対に逃さない。成長の一端が初球の打率に表れている。この日は6回の右前打が初球だったが、今季20打数11安打、打率・550の高いアベレージを残している。昨季57打数14安打、打率・246で大きく上回る。

 「4番目の打者」と声を掛け、リラックスさせている小久保ヘッドコーチは「いい状態だと思う。2ストライク後の対応が、いいかなと感じる。変化球を頭に入れながら直球をファウルしたり、甘い直球ならヒットゾーンに飛ばせる。あれをすると率は残る」と対応力が好調の要因を分析する。昨季の打率・243の改善を求めていた同ヘッドも納得の打撃を続けている。

 栗原の奮闘も及ばず楽天戦は昨年9月30日以来10試合ぶりの黒星となった。2連敗で首位・楽天とのゲーム差は2と広がり、この9連戦の負け越しが決まったが、戦いは続いていく。工藤監督は「強引になりすぎていない。逆方向に打つことができている」と栗原の打撃に光を見いだしていた。成長の歩みを止めない24歳が逆襲のキーマンになる。

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2021年5月4日のニュース