【イースタン期待の若手】ヤクルト3年目・浜田“ブンブン丸継承”へ豪快さ追求

[ 2021年5月4日 05:30 ]

豪快な打撃を追い求めるヤクルト・浜田(右)
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 ヤクルトの3年目・浜田太貴外野手(20)は、将来のクリーンアップ候補として期待のかかる右の長距離打者。持ち味のフルスイングでオープン戦で4本塁打と結果を残したが、上半身のコンディション不良で自身初の開幕1軍を逃した。高津監督やチームメートから「ハマちゃん」の愛称で呼ばれる20歳が、1軍定着を目指し汗を流している。

 見ていて気持ちのいいフルスイング。「ブンブン丸」の愛称で親しまれた池山2軍監督の現役時代をほうふつさせる思い切りの良さ。浜田なら一発を放り込んでくれるはず――。背番号51の打席はワクワク感に満ちている。

 「力強く振ることが持ち味だと思っています。小さい頃からずっとホームランを狙ってきました」

 小学1年から野球を始め、高校は地元・北九州市を離れて大分の明豊に進学。冬場の一日1000球のティー打撃などで鍛えた打棒で、3年間で45本塁打を放った。憧れはソフトバンクの柳田。「見ていて凄く格好良い」と自身が魅了されたような豪快な打撃を追い求める。

 昨年はプロ1号を含む3本塁打を放つなど、1軍で33試合に出場。ブレークの兆しを見せたが、今春キャンプは2軍で過ごした。「悔しかった」。確実性を上げるため「コンパクトに強く振れるように」とフォーム固めに時間を割いた。オープン戦から1軍に昇格すると、打率・345、4本塁打、11打点と猛アピール。初の開幕1軍の切符をつかみかけたが、上半身のコンディション不良でチャンスを逃した。

 現在は1打席ごとに畠山、大松両2軍打撃コーチとフォームをチェック。「“自分ではこう思ったんですけれど、外から見てどうでしたか?”と聞いて、答え合わせしています。1軍に行った時に、どこが悪くて打てなかったのか、自分で分かるようにしておかないといけない」。目指すのは単なる1軍昇格ではなく、1軍定着。そのために必要なことと向き合う日々だ。

 「もっとパワーアップして、1軍のスタメンを奪う気持ちでやっています」。スイングと同様、その言葉も力強く、すがすがしい。(青森 正宣)

 ◆浜田 太貴(はまだ・たいき)2000年(平12)9月4日生まれ、北九州市出身の20歳。明豊では1年秋からベンチ入り。2年夏の甲子園に出場し、2戦連続本塁打などで8強入りに貢献した。3年夏は大分大会準決勝で敗退し、高校通算45本塁打。18年ドラフト4位でヤクルト入団。1メートル77、81キロ。右投げ右打ち。

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2021年5月4日のニュース