大谷翔平 前日右肘死球も何の!第1打席で激走二塁打 12打席ぶり快音 先発登板は回避

[ 2021年5月4日 10:50 ]

ア・リーグ   レイズーエンゼルス ( 2021年5月4日    アナハイム )

初回、安打を放ち二塁へ滑り込む大谷
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 エンゼルスの大谷翔平投手(26)は3日(日本時間4日)、「2番・DH」で先発出場。初回の第1打席で3試合ぶりの安打となる中前二塁打を放った。さらに直後には三盗も試みた。2日(同3日)のマリナーズ戦で右肘に死球を受け、今季4度目の先発は見送られていた。

 初回、レ軍の先発で2メートル3の長身を誇る162キロ右腕・グラスノーの投球をとらえた。鋭く地を這った打球は、三遊間を守っていたレ軍の三塁手・ブロッソーのグラブをかすめ、中前へ転々とした。一塁をまわった大谷は、一気にギアを上げて二塁へ激走。二塁打とした。3番・トラウトの初球で果敢に三盗。惜しくも刺されたが、死球の影響を感じさせない動きを見せた。

 大谷は前日のマリナーズ戦の初回に、左腕シェフィールドの内角93マイル(約150キロ)速球が右肘のエルボーガードと上腕の境目付近に直撃。バットを放り捨て、膝をつくとしばらく動くことができなかった。それでもこの試合では出場を続け、日米通じて自身初の1試合2盗塁をマークするなど奮闘した。

 二刀流ゆえの宿命だが利き腕への死球とあって、この日の試合前に先発回避が決定。ジョー・マドン監督は「彼は(試合では)痛くて投げられない。(死球を受けた)次の日に登板するのは不適切だと判断した」と説明し、打者出場に関しては影響ないとした。次戦先発日については「1、2日リラックスし、その上でどうするか考える。このシリーズ(レイズ4連戦)に投げるかはまだわからない」と話した。

 大谷は試合前に右肘に白いサポーターを着け練習。トレーニングボールを使って壁当てのウオームアップを終えると約8分間のキャッチボールも行った。最後は平地で捕手を座らせ、変化球を交えて投げたが、全力投球にはほど遠く5、6割程度の力だった。エ軍の先発は左腕キンタナに変更。対決が注目されたレ軍の筒香はベンチスタートとなった。

 大谷のここまでの打撃成績は25試合99打数26安打20打点、8本塁打6盗塁。

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