ソフトB・石川　パワーカーブで的絞らせず日本S初勝利「中継ぎのつもりで」

SMBC日本シリーズ第2戦   ソフトバンク13－2巨人 （ 2020年11月22日    京セラD ）

＜巨・ソ＞工藤監督（左）とグータッチする石川（撮影・尾崎　有希）
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　石川が待望だった先発での日本シリーズ初白星をつかんだ。140キロ台後半の直球の球威と、独特のパワーカーブで的を絞らせず。5回1/3を4安打2失点と試合をつくった。

　「中継ぎのつもりでいきましたが、やはり違った緊張感や自分の中での思いがあった」

　これまでシリーズは全て中継ぎで6試合に投げ3勝0敗、防御率1.23と3連覇に貢献してきた。CS第2戦に先発した東浜が負傷離脱し、託された大事なマウンド。最多勝（11勝）、最高勝率（.786）の投手2冠のプライドをぶつけた。

　6日にはナゴヤドームを訪れ、自主トレで師事した中日・吉見の引退登板を見届けた。教えを胸に届けた熱投。「今日はフィジカル面でまだまだだなと感じた。まだこの後もあるかもしれないので」。浮かれることなく、先を見据えていた。

　☆17年DeNA戦　中継ぎとして4試合に登板し、3回1/3を1失点。第2戦（ヤフオクドーム）、第3戦（横浜）で、1イニングずつを投げていずれも勝利投手となった。

　☆18年広島戦　第1戦（マツダスタジアム）に3番手として登板して2イニングを無失点と好投したが、右肘に違和感を訴えて第3戦からベンチ入りメンバーから外れた。

　☆19年巨人戦　第3戦（東京ドーム）に2番手で登板し、2イニング打者6人を相手に無安打無失点に抑えて勝ち投手になったが、登板はこの1試合だった。