大野雄「まさか」中日16年ぶり沢村賞に喜び ライバルに感謝「菅野投手でもおかしくなかった」

[ 2020年11月23日 17:00 ]

沢村賞を受賞した中日・大野雄
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 「沢村賞」の選考委員会が23日に東京都内で開かれ、セ・リーグの最優秀防御率と最多奪三振に輝いた中日・大野雄大(32)が初選出された。コロナ禍による試合数減や過密日程といった特別なシーズンの中、選考基準7項目のうち、3項目をクリア。球団では04年の川上憲伸以来、16年ぶりの受賞となった。

 ナゴヤ球場で会見に臨んだ大野雄は「すごく嬉しかったです」と第一声。「自分がこのような賞をいただけるとは、プロに入る前からも入ってからもほど遠いと思っていた。まさかという感覚です」と素直に喜んだ。

 巨人・菅野との一騎打ちを制しての受賞に「今年に関しては最後まで1人で投げきった数というのは、菅野投手と少しだけ差があったかなと思っています」と10完投を自らも称えた。

 その上で「僕が一人、獲れるというのは想像できない部分もあった。もし菅野投手でもおかしくなかった。僕が言うのは変ですが、納得できていた。1人に絞っていただいたのは、素晴らしいことだと自分でも思うので、選んでいただいた選考委員の方々に『ありがとうございます』と伝えたいです」とライバル右腕の存在、選考委員への感謝の気持ちを口にした。

 今回の受賞で名実ともに球界のエースとなった左腕は、来季に向けて「まずは優勝です。チームの優勝を第一において腕を振りまくりたい」と宣言。10年ぶりのV奪回を誓った。

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