茨城日産自動車が硬式野球部設立 甲子園経験者ら23選手入社、「1年でも早く」都市対抗出場目指す

[ 2020年11月23日 17:29 ]

茨城日産硬式野球部の発足会見に臨む(左から)渡辺新監督、加藤敏彦社長、加藤啓進会長、鈴木部長
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 茨城県内で新車・中古車販売などを手がける茨城日産自動車は23日、水戸市内で会見を開き、硬式野球部の発足を発表した。

 来春、創業75周年を迎える同社が周年事業の一環として同部設立を発表。加藤敏彦社長(55)は「地域社会に貢献しつつ、約1900人の社員を野球を通じて盛り上げていきたい」と経緯を説明した。既に日本野球連盟(JABA)に登録を申請中で、年明けにも認められる見込み。来年度から都市対抗野球・北関東予選の参加を目指す。

 監督には、2009年限りで休部した日産自動車野球部で内野手、ヘッドコーチを務めた渡辺等氏(56)が就任する。今治西(愛媛)では1981年夏の甲子園に出場。日産自動車在籍時の94年には三塁手として社会人ベストナインにも輝いた。「我々野球部を社員の皆様が誇りに思って欲しい。目指すのはバッテリーを中心とした守りのチーム」と所信表明。さらに「日立製作所と日本製鉄鹿島の壁は厚いが、1年でも早く東京ドームに行きたい」と同席した加藤啓進会長、加藤社長に“口約”した。

 来春には東京六大学出身者や、甲子園経験者ら大卒21人、高卒2人の計23選手が入社予定。もちろん部員は社業に従事する。鈴木雅道野球部長(69)は「野球と仕事を両立するのが、本来の社会人野球」と話した。

 なお、同社は日産自動車(横浜市)と資本提携しておらず、今回の野球部設立が日産自動車野球部の活動再開につながるものではない。

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2020年11月23日のニュース