阪神・西純 自己最長の7回2失点 早期KOの気配から一転、修正して“限界突破”

[ 2020年11月23日 05:30 ]

フェニックス・リーグ   阪神3-2楽天 ( 2020年11月22日    生目の杜第2 )

フェニックスL<神・楽>先発の西純(撮影・坂田 高浩)
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 “限界突破”で進化を示した。先発した阪神・西純が、自己最長の7回を投げ8奪三振2失点と好投。最悪だったという状況でも修正し手応えをつかんだ。

 「もう、ひどかったですね。最初どうなるかと思ったぐらいだったんですけど」

 2回に2点を奪われ早期KOも頭もよぎった中でも、終わってみれば未到だった7回を投げ切った。5回を除き毎回走者を背負う展開も要所で粘りを発揮。「あそこは良かった」と3回1死満塁の窮地でオコエを右飛に仕留めるなど追加点は与えなかった。

 決め球とするフォークを低めに集め、自己最多に並ぶ8奪三振。「ウエスタンでやってた時はストライク先行でというのを意識してやってて。でも、今は余裕が出てきて狙って三振が取れている。声とか連係も取れてますし、周りも見えるようになってきている」と自己分析した。

 直球の最速も148キロを計測。ワインドアップから力感あるフォームで腕を振り、イースタン・リーグ覇者の楽天打線を相手に真っ向勝負を挑んだ。「粘れたというか、ピンチで三振取れたのは良かった」。平田2軍監督も「悪いなりに粘った。決めに行った時のフォークも良かった」と評価した。

 宮崎でのラスト登板となる次回へ背番号15は言葉に力を込めた。「球数を減らして、長いイニングを投げられるように。三振も狙えるところで狙っていきながら。状況に応じたピッチングができるように」。充実の日々を会心の投球で締めくくる。(遠藤 礼)

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2020年11月23日のニュース