Honda鈴鹿、的確補強で3年ぶり初戦突破 前田が千金の決勝三塁打

[ 2020年11月23日 13:07 ]

都市対抗野球第2日   Honda鈴鹿5―3日本生命 ( 2020年11月23日    東京D )

<Honda鈴鹿・日本生命>7回1死二塁、前田の適時打でに勝ち越し喜ぶHonda鈴鹿ナイン(撮影・佐久間 琴子)
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 的確な補強がHonda鈴鹿の3年ぶり初戦突破の要因となった。3―3の7回2死二塁から3番手として登板した西濃運輸からの補強選手・堀田が2回1/3を投げ、1失点で勝利投手。7回に決勝打を放った前田、初回に先制点を叩き出した伊礼はともに王子からチームに加わった。丸井健太郎監督(43)は「勝つためのベストの布陣を組むために(打線に)入れた。ウチの投手陣は若い。大きな舞台で落ち着いて試合をつくれる投手が欲しかった」と補強の意図を説明した。

 5―3で迎えた9回。1点を失い、なおも2死満塁の局面でも堀田は冷静だった。

 「Honda鈴鹿に選んでもらった感謝と、勝つことで恩返しできるという気持ち。同点になっても負けなければいい」

 日本生命・立花に丹念に外角低め直球を続け、最後は投ゴロに仕留めた。「メンタルが強いと思ったことは1回もない。ただ、普段やってきたことをどう出せるかとしか思ってないし、マウンド立てばスイッチが入ってくれる」と自然体で最大のピンチをしのいだ。

 野手陣も自覚を胸に、戦っている。「2番遊撃」でスタメン起用され、7回1死二塁、右中間に決勝三塁打を放った前田は「違うチームの二遊間が加わるということは、チームが代わってしまう。責任感を持ってやらないといけないと二人とも思っている」と表情を引き締める。「4番二塁」でスタメン出場した伊礼とともに、チームへの貢献を誓う。

 この日に限っては補強選手の活躍が目立ったが、従来戦力も厚い。先発の2年目右腕・井村が抜群の制球力を生かし、6回1/3を投げ3失点と確実に試合をつくれば、2番手・八木も同点に追いつかれはしたが、最速154キロを計測するなど、能力の高さを見せつけた。戦力がかみ合うHonda鈴鹿。一丸態勢を整え、26年ぶり2度目の頂点を目指す。

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