巨人・菅野が間に合った!フェニックスLで6回7K1失点 あるぞ日本S第3戦先発

[ 2019年10月16日 05:30 ]

2回無死一塁、空振り三振を奪う巨人の先発・菅野(撮影・木村 揚輔)
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 巨人・菅野智之投手(30)が15日、「みやざきフェニックス・リーグ」の韓国・斗山戦(サンマリン宮崎)に先発し、6回4安打1失点と好投し、19日にヤフオクドームで開幕するソフトバンクとの日本シリーズで復帰することが決まった。腰痛で戦線離脱していたが、1カ月ぶりとなる実戦登板で最速146キロをマーク。あす17日から1軍に合流し、本拠地で行われる22日の第3戦に先発する可能性も出てきた。

 自ら設定した課題をクリアした。1カ月ぶりの実戦で最速146キロを計測。菅野は確かな手応えをつかんだ。

 「思ったよりも投げられた。ある程度、真っすぐも変化球も思っているところに投げられた。いろんな面で乗り越えられた感はある。まだまだ良くなる」

 韓国・斗山を相手に6回を投げ、4安打1失点。79球で7三振も奪い、「準備は最大限にやってきた。いける状態にはなった」とうなずいた。

 東京ドームの練習に参加していた宮本投手総合コーチは、試合後の菅野から報告を受けた。「すがすがしい声で“行けます”と。満足感があったのでしょう」。日本シリーズでの先発も明言した。「必ずどこかで菅野智之の姿を見せてあげられれば。彼を見たがっているファンもいる」と約束。中6日で回れば、本拠地での22日の第3戦先発も可能だ。

 5月下旬に腰痛を発症。20日間で復帰したが9月に再発し、今季は3度の離脱を経験した。今月9日のブルペン投球では直球が走らず、CS登板の回避を決断。日本シリーズでの復活条件として球威回復を挙げ、直球140キロ台後半をノルマとしていた。「アドレナリンが出ればまた違う。もうちょっと時間があるので、そこに関しては問題ないと思う」と不安も解消された。

 最善のフォームも追求した。腰への負担を減らすため、プレートの踏む位置を三塁側から真ん中よりも一塁側寄りにした。4回以降は重心を落とす意識で投球。「試行錯誤する中でずっとやってきている。変化していけると思う」と大舞台を見据えた。

 リーグ優勝が決まった瞬間はリハビリ中だった。「悔しい思いもある。必死に一人一人抑えていけたら。感謝の気持ちを持ってマウンドに上がりたい」。プロ7年目。まだ経験していない「日本一」を目指し、絶対エースが帰ってくる。(岡村 幸治)

《菅野復帰への経過》
 ▽9月4日 中日戦で2回4失点で降板。腰痛を訴え、翌5日に出場選手登録を抹消される。
 ▽15日 最短10日で復帰するも阪神戦で4回4失点。今季3度目の離脱となる。
 ▽25日 キャッチボール再開。
 ▽29日 離脱後初のブルペン入り。立った捕手へ22球。
 ▽10月1日 座った捕手へ22球の投球練習。
 ▽4日 シート打撃に登板。離脱後初の実戦形式で打者18人に64球を投じた。
 ▽8日 1軍合流。首脳陣と面談し、CSファイナルS第3戦の先発を目指す方針で一致。
 ▽9日 東京ドームのブルペンで31球。練習後に自らCS登板回避を申し出る。
 ▽10日 ファーム合流。
 ▽13日 ブルペンで37球。練習後に宮崎入り。
 ▽14日 宮崎のフェニックス組に合流。キャッチボールやダッシュで最終調整した。

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