阪神ファンは奥川推し 「虎党が選ぶドラフト1位」で34%が「高校生投手」希望

[ 2019年10月16日 06:05 ]

星稜の奥川
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 17日に都内で開催されるドラフト会議に向け、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)と連動し「虎党が選ぶドラフト1位」と題した特別企画で、阪神に1位指名してほしい選手を募った結果、5877票が集まり『高校生投手』が全体の34%にあたる1999票を集めた。任意で募集した意見では、最速163キロを誇る大船渡・佐々木朗希投手(3年)より夏の甲子園大会で準優勝した星稜・奥川恭伸投手(3年)の獲得を願う声が多く寄せられた。

 阪神を含めた11球団が面談を行うなど今秋ドラフトの目玉である大船渡の佐々木。最速163キロの前例なき逸材に世間の注目は集まるが、多くの虎党が熱い視線を送ったのは星稜・奥川だった。任意で募った意見では、30人以上が「奥川獲り」を願うコメントを寄せた一方で、佐々木を挙げたのは4人だけと意外な結果になった。

 その声の一部を、厳選して紹介する。『掛布タイガース31』さんは「星稜の奥川くんに照準を絞っていいと思います。ストレート、変化球のコントロールが良く完成度が高い」とし『ごっちゃん』さんは「奥川投手を希望。数年後、藤浪投手と2本柱でタイガースを引っ張っていく姿を夢見てます」と希望を抱いた。

 奥川の1位入札は競合する可能性が高くリスクもある。それでも『猛虎一筋@阪神ファン』さんは「競合するつもりで奥川君にいってほしい」とし『スミノフ』さんは「(明大)森下は望月、才木、浜地ら世代がかぶる選手が多いので、爆死(抽選外れ)覚悟で奥川に突っ込むべきだと思います」。『悠凛』さんは「競合は間違いないですがやっぱり奥川君。シーズン後半、不足気味だった阪神先発陣でエースになれる逸材です」と能力の高さに期待した。

 佐々木を推すファンもいたが「奥川くんや佐々木くん。(中略)即戦力として救ってくれる可能性も大いにあるから」(『太陽』さん)。「奥川or佐々木のエース候補を獲ってほしいですね」(『hisaa7045』)。何が何でも佐々木――という意見は今回は見られなかった。「スタミナ面でマイナスな点が気になります」(『はばり』さん)と懸念点も挙がっていた。

 球団の未来を真剣に考える虎党と、世間の注目度には若干の違いがあることが見てとれる。「高校生投手」に集まった票は1999票で、寄せられたコメントは約1300件だからファンの総意と言い切るには無理があるが「阪神・奥川」の誕生を願う人が多いことに違いはない。待望の結果になるか、それとも……。運命の17日は明日に迫った。(取材・構成 遠藤 礼 巻木 周平)

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2019年10月16日のニュース