阪神打線“天敵”メルセデスにお手上げ 散発3安打で零敗…

[ 2019年10月11日 05:30 ]

セCSファイナルステージ第2戦   阪神0―6巨人 ( 2019年10月10日    東京D )

<巨・神> 9回2死、右足に死球を受け苦しむ福留(撮影・大森 寛明)
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 苦手としている巨人・メルセデスにまたしてもやられた。シーズンの過去2年間で6戦4勝を献上している左腕からこの日も7回でわずか3安打。攻略はおろか、得点することすら叶わなかった。

 2試合ぶりに1番に復帰した近本も機能しなかった。初回は空振り三振。この日3度あったイニング先頭での全打席で出塁することができなかった。

 「(明日は)しっかりと塁に出て走って帰ってきたい」
 巨人の1番・亀井が3安打2得点の働きを見せただけに、勝敗のコントラストはより鮮明に浮かび上がった。セ・リーグ新人では歴代最多の159安打に盗塁王。4打数1安打1盗塁は並のルーキーなら及第点でも、近本にかけられる期待は言うまでもなく大きい。加えて、メルセデスに対しては今季7打数4安打という好相性。連敗阻止へ、何とか糸口をつかみたかった。

 中軸も沈黙した。4番のマルテも助っ人左腕に対し、3打数無安打とお手上げだった。

 「しっかりとコントロールされていたし、ボールも低めに集まっていたので、彼の良い所が出ていたと思います」

 初回は2死二塁の先制機だったが、カウント2―1から低めのスライダーを引っかけて投ゴロに倒れた。チーム一丸で過去0勝の天敵を打ち崩すはずが、大竹、デラロサにも封じられ3安打零敗。ファイナルSの2試合は本塁打、タイムリーなしでの2得点という貧打でも、M砲は懸命に前を向いた。

 「全力でやるしかないので、しっかりとポジティブな結果が出るようにチーム全体でやるだけです」

 DeNAとのファーストSでは3試合で31安打と打線も奮闘した。11日の相手先発は高卒新人の戸郷。プロの意地にかけても、このまま終わるわけにはいかない。(長谷川 凡記)

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