マー君が決める!ヤンキース7年ぶり地区優勝へM1「中5日 全然問題ない」

[ 2019年9月20日 02:30 ]

ア・リーグ   ヤンキース2―3エンゼルス ( 2019年9月18日    ニューヨーク )

試合前、キャッチボールする田中
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 田中が決める。ヤンキース・田中将大投手(30)が19日(日本時間20日午前7時35分開始)、7年ぶり地区優勝へマジック1で迎えるエンゼルス戦に先発する。18日(同19日)の同戦は勝てば優勝だったが惜敗。マジック対象のレイズは勝ったため、歓喜の瞬間は持ち越され、メジャー6年目で自身初の地区優勝が懸かるマウンドが巡ってきた。

 長い待ちぼうけの末に、シャンパンファイトはお預けとなった。マジック1で迎えたエ軍戦は惜敗。約1時間半後にロサンゼルスで始まったドジャース―レイズでレ軍が敗れれば優勝決定という状況で、田中ら選手たちはクラブハウスのテレビで戦況を見守った。

 しかし、レ軍は9回に2点差を追い付き、延長11回の末に競り勝ち。チームの試合終了から3時間近く待ったが、優勝持ち越しが決定。用意されたシャンパンもクラブハウスの外に運び出された。

 試合前には「いや、もう今日決めてもらいたいです」と話していた田中。勝利を願った本音には違いなかっただろうが、結果的に大事なマウンドを託された。ローテーション通りなら20日(日本時間21日)の先発が見込まれていたが、チームはこの日の試合前、調整などを考慮し左腕ハップと順番を入れ替えて19日(同20日)に田中が先発すると発表した。「ずっと前から、早い段階で分かってはいました。中5日だし全然問題ないです」。内々に登板日を伝えられていた田中は、この日もダッシュや平地での投球練習など登板前日の調整を消化。準備は予定通りと強調した。

 ここ2試合は6回を投げ切れず、ともに4失点。白星は8月27日の10勝目を最後に3試合ない。昨季19勝を挙げた右腕セベリーノが復帰し、ポストシーズンでの役割もまだ確立されていない中で、周囲を納得させる投球が求められる。「結果が出なければ、何を言ってもしようがない」。メジャーで自身初となる優勝が懸かる注目度の高い舞台は復調をアピールする絶好の機会にもなるはずだ。

 ◆田中の楽天時代の優勝 13年9月26日、優勝マジック2で迎えた西武戦(西武ドーム)で4―3の9回に救援登板。マウンドに向かう直前、マジック対象チームのロッテが日本ハムに敗れていた。田中は1死二、三塁と逆転サヨナラ負けのピンチを招くが、3番・栗山、4番・浅村を連続三振。楽天を初優勝に導き、翌年ヤンキースに移籍した。

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